国土交通省が認定する断熱等級7
こんにちは。
今日もご覧いただきありがとうございます。
株式会社MXエンジニアリングの湊です。
さて、今日も工務店の役に立って、元気になる記事を書いていきたいと思います。
《《《2021年11月5日の日本一わかりやすいエコ住宅の作り方ブログ第111号》》》
追補:2022年10月13日
国土交通省がタスクフォース会議で語ったこと
以前は、今後の住宅行政はどうなるかをブログに書いていました。
この当時は、現在の説明義務化から、断熱等級4を義務化するぐらいだろうと思っていました。
ところが、本日の発表で、国土交通省がかなり意欲的な案を出してきました。
今後、11月24日に再び3省合同会議を開いて告示案、省令案をまとめ、パブリックコメントを経て来年1月、社会資本整備審議会建築分科会建築環境部会への報告を予定。公示は来年3月の見通しとなっているとのことです。
(実際に公示は3月に行われましたが、断熱性能の義務化は遅れていますが。)
これが最終案ではありませんが、とりあえず国土交通省として、下記のようなことを考えていることが解ります。
- ZEH(経産省管轄)を国土交通省が断熱等級5として追認
- HEAT20のG2相当を、断熱等級6とする
- HEAT20のG3相当を、断熱等級7とする。
これまでの流れで、上記ブログから映像を見て欲しいのですが、東京大学の前准教授は、ZEHを2030年には住宅の性能として義務化するようにおっしゃっています。
国土交通省は2022年5月には、2025年の断熱等級4(平成28年基準)の義務化のための法制化のための行動出ています。今後、2030年の暖絵熱等級5の義務化の議論も今後出てくると思われます。
これは、2050年のカーボンニュートラルに向けての措置です。
岸田総理が、わざわざG20の開催地イギリスまで出かけていって、改めて菅総理が昨年明言した2050年カーボンニュートラルに言及して、およそ1兆円ものアジアへの基金を発表したのは、国内でも相当な事を準備しいてる可能性があると思っていましたが、実現するかもしれません。
これまでの最高等級が一気にUP
これまで、国土交通省が定める断熱等級は、4が最高でした。5を作るという話はありましたが、6,7はどうするかすら決まっていませんでした。
これまでの数値を表にしたので見てください。
断熱等級4と、断熱等級7の数値を比べていただければ、数値が大幅に向上しているのがご理解いただけると思います。
この断熱等級7は、壁の断熱を150ミリにすること難しい場合があります。窓はトリプル化する必要に迫られます。
ただし、これはHEAT20 G2、G3と違うところがあります。5地域です。
1・2地域 | 3地域 | 4地域 | 5地域 | 6地域 | 7地域 | 8地域 | |
等級6(仮) | 0.28 | 0.28 | 0.34 | 0.46 | 0.46 | 0.46 | ― |
HEAT20 G2 | 0.28 | 0.28 | 0.34 | 0.34 | 0.46 | 0.46 | |
等級7(仮) | 0.20 | 0.20 | 0.23 | 0.26 | 0.26 | 0.26 | ― |
HEAT20 G3 | 0.20 | 0.20 | 0.23 | 0.23 | 0.26 | 0.26 |
HEAT20では5地域は、4地域に寄せてありましたが、断熱等級では、6地域に寄せてあります。
これは、もともも断熱等級4が、5地域は6地域に寄せてあったことに対応しての措置だと思います。
アメダスデータでは、5地域というのは6地域よりも確実に寒いので、HEAT20の委員会は4地域に寄せてあるのだと思いますが、国土交通省はここだけを変えてきました。
この点は、以前記事を書いておりますが、まずいのではないかなと思っております。
下記のブログでは、詳しく書いていますが、5地域の冬季の死者が比較的多いことが根拠になります。
実際の仕様を考えると
この断熱等級7を実現させるための実際の仕様を考えてみました。
断熱等級7にするための壁の仕様検討 | MXエンジニアリング (mx-eng.jp)
このリンク先をご覧いただきたいのですが、断熱等級7にするためには付加断熱が不可欠になります。
充填断熱だけで壁を30ミリぐらいふかすだけでは、全然間に合わないので、付加断熱をウレタンボード系かフェノール系、あるいはEPSを50ミリ張って、充填断熱を30倍発泡のウレタンなどに変えるなどが必要です。
それから、窓は樹脂トリプル化が必要になります。これはコストがかかるのですが致し方ない考えです。
これらについては、今後も多くの意見を募集しています。皆さんの忌憚のないご意見をお聞かせください.
実際の詳細は国土交通省に直接お問合せすることも可能です。下記からお電話ください。
問い合わせ先:国土交通省 住宅局 住宅生産課 03-5253-8111(内線39-424)
実際のコストを下げるために(22年10月13日)
ご存じの通り、建材コストがどんどん上がっています。
特にウレタンまわりのコストアップが激しくなっていまして、ネオマフォームなどでも大幅値上げが続いています。
当社の場合は、100ミリのグラスウール付加断熱の提供を始め、ウレタンの場合はQ1ボードの提供も行っています。
コスト的には確実に下げられるので、断熱等級7を安くするために、お問合せください。
なお、下記のサイトは2022年になって新しく書き起こしたブログです。ご参考に。
高性能住宅を安く 1 | 住宅断熱材のMXエンジニアリング (mx-eng.jp)
高性能住宅を安く 2 | 住宅断熱材のMXエンジニアリング (mx-eng.jp)
高性能住宅を安く 3 | 住宅断熱材のMXエンジニアリング (mx-eng.jp)
高性能住宅を安く 4 | 住宅断熱材のMXエンジニアリング (mx-eng.jp)
高性能住宅を安く 5 まとめ | 住宅断熱材のMXエンジニアリング (mx-eng.jp)
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