高性能住宅を安く 2
こんにちは。
今日もご覧いただきありがとうございます。
株式会社MXエンジニアングの湊です。
さて、今日も工務店さんの役に立って、元気になる記事を書いていきます。
《《《2022年10月2日 日本一わかりやすいエコ住宅の作り方ブログ第431号》》》
安くするために
このところウレタンはかなりの値上がりが見られます。
原因は3つぐらいあるのです。
- 原油価格
ウレタンの原料は元をたどっていけば、ナフサに行き着きます。
ナフサは軽質なが原油の一部で、このナフサの価格がウレタンのベースとなる素材の価格を左右しています。
ロシアのウクライナ侵攻に加えて、経済停滞を見据えて下がってきた原油価格を、引き締めるための、OPEC(石油輸出国機構)に加えて,ロシアなども強調して、大幅な減産を言い始めました。
結論から言えば,経済が停滞すると原油は下がる傾向にあるのですが、今回の減産で比較的高水準で推移する可能性がいわれています。
当然ですが、また下がると原油を減産するということで、WTIという原油価格を1バレルあたり100ドル水準に止めておきたいと考えているようです。
2.記録的円安
更に、ウレタンの原料は全て輸入に頼っているので、円安がとても原料メーカーの採算を悪くします。
この結果、ウレタンメーカーはどんどん価格を上げざるを得なくなっています。
通常ウレタンの工事での価格は、20%程度の利益が含まれていますが、当社の場合はほぼゼロになっています。これは、施工業者も同じです。
価格を上げると、お客様が減る、価格を下げると利益が減るので、最近では値下げ交渉の余地はほぼ無くなってきています。
3.HFO輸入上限
これは以前にも書きましたが、原料のガスの問題です。100倍発泡では炭酸ガスなのでどこでも手に入りますが、HFOは米国のハネウェル社のほぼ独占供給状態です。
円安で購買力が下がっていて、更に、値下げ要求の厳しい日本の原料メーカーは敬遠されており、日本向けの送料を決められています。
これにより、30倍発泡ウレタンの高性能バージョンの生産量が落ちています。
生産業が落ちれば価格UP要因になりので、それもウレタンの原料の値上げを招いています。
ウレタンよりもコストアップ幅の小さいもの
ウレタンが,30倍発泡を中心に3割以上の値上げになっている現状ですが、グラスウール類は20%程度の値上げになっています。
これは、ウレタンボードなどでも同じ傾向です。ネオマフォーム、フェノバボードなどのフェノール系も同じような傾向をして示しています。
そのため、現状の施工に関しては、コストダウンを考えるのであれば、グラウスールがお勧めです。
それもバック入りではなく、ボードタイプを入れてバリアシートを貼ってください。
また、外張りでも当社のメタルジョイント工法は、工数を抑えつつ、断熱瀬能を上げるにはお勧めです。
大型パネル工法も最近は良く聞きます。
しかしながら、この工法は大工手間は削減できても、結局工場で作ってくるので、人工はかかっています。しかも、収益分も入っているので割高です。
確かに、現場の大工の負担は軽くなると思いますが、そうまでして大工の手間を減らすべきだという方のみ、使われるといいのかなと思っています。
明日は設計上の注意点のをお伝えします。
また、メルマガも頑張って毎日書いています。お申し込みは下記からお願いいたします。