大手vs中小
こんにちは。
今日もご覧いただきありがとうございます。
株式会社MXエンジニアリングの湊です。
東京に緊急事態宣言が7月12日から再発令されるというニュースが流れました。
流石が、ウソだろうと思いましたが、本当みたいですね。
オリンピックは無観客ですかね。
普通の生活が戻ってくるのは秋以降になりそうです。
さて、今日も工務店を元気にする記事を書いていきたいと思います。
大手vs中小
これまでいわれている視点とはちょっと変えて書いてみたいと思います。
ただし、ちょっと長くなるので2回に分けて書いていきたいと思います。
では、2021年7月8日の断熱ブログ3号目いってみよう!
大手と中小の違いは何か?というと、注文住宅において実はそんなに差がありません。
キッチン、お風呂、トイレ等や木製建具、サッシ、外壁材などは大手も中小も同じようなメーカーのものを使っていますし、見た目をそっくりにして建てることも充分に可能ですよね。
なので、我々住宅建築のプロにとっては、大手と中小の違いってハード的な建物としての違いはあまりないのかなと思います。
では、大手に比べて我々中小は何が違うか?というと、大きくいって3つぐらいあります。
- 建物するシステムの違い
- 設計ルールの違い
- 宣伝・広告などの違い
この3つぐらいかなと思います。
では、詳しく見ていきましょう。
建築するシステムの違い
ご存じのように大手さんの場合は、構造に特徴がある会社がいくつかあります。
まずはプレハブメーカーさんです。これは、工場で壁構造を作ってきて、その部品を現場で建てる方法ですね。これに加えて、へ単位のブロックで作るタイプの建物もあります。
プレハブメーカーの構造材のほとんどは軽量鉄骨になっています。
これは品質の安定がかなり期待できます。ただし、鉄骨系の建物は断熱に弱点がどうしても消せないですね。鉄骨そのものは木材の100倍以上熱を通すので、断熱を木造以上にしないと同等の性能が出ません。
構造材を鉄骨ではなく木質の壁構造にする会社、2×4などの壁で持たせる建物を工場で作ってくる会社もありますね。
混構造といって木質系と鉄骨を組み合わせる建て方をしている会社も存在します。
何れにしても大手は、構造が在来木造とは違った考え方、工業製品という考え方の家づくりを行っている場合が多いですね。
中小の場合は、8割が在来工法でしょうか。
一時期は2×4という壁構造の住宅もかなり増えたのですが、2×4の場合は水に対する対策が悪いとてきめんに強度が落ちますので、施工中には雨の心配が要りますよね。
在来工法ですが、これは大手でも中小でもほとんどがプレカットですから、構造材の安定性は過去のいずれの時期よりも良くなりました。これはプレカットを設計者ではなく、外注しているので、木材のプロが適切な計算を行って材料を納入するので大きな失敗がなくなりなりました。
そのため、多くの研究者もここ数年の住宅が過去最高といっても良いくらいに性能が向上しているといっています。
ただし、あくまで構造材だけで、そこから先の工事を含めると品質管理に関してのばらつきが大きい印象です。大手の場合はきちんとしたチェックリストや、工事の仕様書に基づいていますが、零細企業の中には、何の品質チェックも行っていない場合がありますう。
なので、品質に関してチェックリストをどの程度作っているか?これが一つの指標になるかなと思っています。
エンドユーザーは、大手だろうが、中小だろうが住宅の品質に大きな差があるとは思っていませんが、我々プロは品質の安定のために、何を取り組んでいるというのをお客様にきちんと伝えるべきかなと思いますね。
明日は、続きの設計ルールと広告宣伝などについてお伝えしていきます。
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