修理は急進的な行為
こんにちは。
今日もご覧いただきありがとうございます。
株式会社MXエンジニアリングの湊です。
さて、今日も工務店を元気にする記事を書いていきたいと思います。
《《《2021年8月30日の断熱ブログ第55号》》》
Z世代を取り込むには
まずは、マーケティング用語のZ世代というのを知って欲しいのですが、これは1990年代後半に生まれた方を指します。
定義は全くはっきりしていないのですが、この数年で社会に出るか、今大学生かという世代ですね。
この世代は、これまでの世代と違うぞっていうのがよく言うZ世代に関する触れ込みなんですが、特徴は親が就職氷河期というのが特徴。
とすると、どうしたって物欲は低めになります。
更に、社会的に正しい事をしたいというのが、Z世代に限らず今の20代、30代の特徴です。
そして、Z世代の憧れはもちろん人にもよるんだけど、社会起業家といわれています。
社会起業家というのは、いわゆる起業家ではなく、社会の課題を解決することを通じて収益を上げて行く人々のことを指します。
わかりやすい言葉で言えば、意識が高い人々です。そこからSDGsなどという言葉が流行となっていきました。
地球環境に優しいというのは充分一つのZ世代を集める為の発信になっていきます。
さらに、彼らはお金に厳しい
我々の世代、特に今の50年代後半はバブルの真っ最中に就職。今の40代後半でも、バブルはもう終わっていましたが、日本の経済は非常に順調だった世代です。
この頃は、世界の株価ランキングのトップ100のうち、日本企業が30社ぐらいを占めていました。
つまり、日本人の購買力が過去最大に達した世代です。
その後就職氷河期という言葉が紙面を賑わせて、景気がどん底に落ちていきました。
つまり、今のZ世代の若者は日本が世界の先端を行っていた記憶も無ければ、景気が良いといわれる時代も実感としては、ほとんど無いといっても良いでしょう。
そして、先日発売された『無理ゲー社会』(アマゾンでの購入はこちらhttps://amzn.to/3gJE0I5)で語られたのは、決して浮かび上がることのない底辺の分断です。
昨日よりも、明日、明日よりも明後日の未来が明るいという感覚は、彼らは持っていません。
もちろん、これは世代の傾向をお伝えしている訳であって、決して1人1人は同じではないというのは理解しています。そこは誤解が無いように読んでいただきたいです。
修理は急進的な行為
そして、彼らの多くが賛同するであろうメッセージがアウトドアメーカーのパタゴニア社から出されています。
パタゴニアという会社は、非常に意識が高い会社なので、僕の様なおっさんには、どうにも鼻につくのですが、賛同する人が世界的にもとても多いのが特徴です。
高性能なアウトドア商品を販売して、エコを売りにしていたのですが、最近こんな事をやり始めました。
Worn Wear-Patagonia
パタゴニア社は、自社製品の古着を購入して、修理して再販売を始めたのです。
要するに、中古販売です。
中古始めましたというと、かっこよくはないわけです。
ブックオフも、ビックモーターも基本的に他人のふんどしで相撲を取っています。
それを意識が高いパタゴニアには、自社で販売を始めたのが新しいですよね。
しかも、『修理は急進的な行為』というメッセージを経営者自ら発信しています。
この日本語は、『Repair is a Radical Act』という英語の邦訳なんですが、なんというか今風です。これぞ、世界の若者が信奉するパタゴニアというブランドの真骨頂ですね。
当然ですが、この流れ住宅にも来ますよ。
パタゴニアもそうなんですが、中古を売ること、中古を買うことがカッコいいことであるというメッセージがどんどん出てきます。
ブックオフも、ビックモーターも、バイク王も売って!売ってとは言いますが、それは経済的な側面しか表現していません。
ところが、社会起業家というのは売る行為は社会的に良いことである、SDGsに則っている。カッコいいことであるといってくれます。
この差が、何に繋がるか?といえば、ライフスタイル、口コミに繋がるわけです。
中古住宅に精神的支柱を据える為には、中古を買ってこの住宅をあなたが買うことはCO2をどのぐらい削減する事なのか?地球にとってはどれほど良いことなのか?というのことを伝えるという側面も絶対に取り入れるべきかなと思っております。
今後は別に中古住宅のサイトも作っていこうと思っておりますので、そのような情報発信も増やしていこうと思います。
また、メルマガは下記からお申し込み下さい。こちらも毎日書いています。