オーストリア建築大学
オーストリア建築大学を訪問してきた
この写真を見るとお解りと思いますが、12名での訪問でした。参加者は、大手工務店様の役員数名と建築センターの坂本雄三理事、近畿大学の岩前学部長、京大戦生存圏研究所の五十田教授、東大農学部の青木准教授、日大理工学部の鎌田助教の5名の建築の専門家、研究者のあつまりという事になります。
当社が参加している、『一般社団法人き塾』の年間行事としての参加を行ってきました。
目的は、技術交流です。
というのは、木材を使った建築は欧州ではかなり日本よりも進んでいるのです。この大学の校舎も木造です。欧州では、現在15階前後まで木造で建てる技術が一般化しています。この大学はそのための技術者養成が最大の目的でして、東大、京大のようなエリートというよりも市井のエンジニアを育てるために運営されている学習機関でした。
現在、世界的な流れで木造の中大規模建築物がどんどん建てられていまして、日本でも4階、5階ではなく、10階建てぐらいまで木造で建てるという事がプロジェクトしてどんどん進んでいます。
また、林野庁などの政府機関や自治体からの補助金も沢山出ているので、幼稚園、保育園などの建築計画が沢山あります。
中大規模木造の設計支援
当社としては、中大規模木造の建築物がこれから本格的な普及期を迎えるのに当たって、多くの工務店さんがこの手のプロジェクトに参入してくる事を想定しています。
そのための設計支援を中心に、将来的には部材の供給なども踏まえてお手伝いできる事の幅を増やしていこうと考えています。
具体的には、基本プランニング、構造計算、環境のための計算、お客様へのご提案などを当社の方で設計者の紹介、必要部材などで一般ルートでは手に入らないものの手配などを考えています。
CLTなどの建築部材は供給できる会社が限られています。このことからルートを提供していくことによって、スムーズなら中大規模木造の建築物の情報提供ができればと思っています。
理由は、一般住宅の減少が見込まれるからでして、今後10年から、15年を経て住宅の建築は半分以下になって、工務店という業態は、最悪完全に終わってしまうかもしれません。
そんな時に、住宅よりも難易度が高い技術に挑める会社が地方には必要になってくると思うのです。
まだまだ、先の話ではありますが、準備だけはしっかりしておこうと思っております。不明点があればお問合せください!