経営コンサルタントの頭の中60
これからの方向性
ジャパン・ホーム・ショー2020に出展してきました。この展示会に出展したのは、2回目だと思いますが、これまでの展示会とはちがって、当社としてはかなり有意義な展示会だったなと思っています。
当社は、これまでCW断熱をメインに展開してきましたが、昨年EX断熱(EPS外張り、湿式仕上)を投入して、今年はメタルジョイント工法というグラスウール外張り断熱を始めました。
CW断熱は、遮熱+充填断熱で、充填断熱では非常に高性能ではありますが、それでもUA値的には0.4程度が限界だと思います。壁をふかしてもらえればもっといけますけどね。
そのため、さらなる高性能を追い求めているお客様にとってはちょっと物足らないのかもしれません。
実際に、松尾設計室の松尾先生のYOUTUBEを見てUA値の存在を知ってしまった方は、お金があれば有るだけ高い性能を求めることになってしまいます。
何でもそうなんですが、ある意味、『性能競争』みたいな部分が人間はどうしてもあるわけです。
そのため、競合よりも高性能というキャッチコピーは圧倒的だと思います。◎◎県No.1高性能とうたってしまえば、誰も追いつけないということになるわけですからね。
実際に秩父市にある高橋建築さんは、全棟パッシブグレードという表現で、受注をしっかりされています。
高橋さんは壁が充填で100ミリ、外張り100ミリの200ミリを断熱しています。それも、ネオマフォームを使っているという徹底ぶりです。
これぐらい突き抜けると競合他社の状況などどうでも良くなるかもしれません。でも、そうするといきなり150万円以上コストアップしますからそれはそれで考え物です。
性能で突き抜けるか、バランスを伝えるか?
松尾先生がYOUTBEを使って語っているのは、基本的には家というのはバランスが重要であるということですね。
松尾先生の家は、UA値的に家は0.35~0.45程度の住宅が多いわけです。これは、6地域でのG2はクリアしていますが、充填断熱はグラウスウールか10倍発泡のウレタン(日本アクア)が多く、外張りも40ミリ前後で、窓も樹脂ペアを使い場合もあって一般的です。
実際に当社も外張りを行っていますが、この程度の性能でも、夏も冬もエアコン1台で快適に生活できます。
6地域であれば、これ以上の性能は過剰性能といえます。
ただし、お客様はそんなこと体感したことがないので、お金があれば有るだけ良い性能の建物を手に入れたいと考えても不思議はありません。そのため、地域No.1の高性能だと唱っておくことは、意外に効果があります。
一条工務店以外に競合をなくすことが出来る訳
ですからね。10年ぐらいは超高性能であると思って生活できるでしょう。
そのための、高性能仕様
そして、超高性能であるといえる住宅を各社1種類ぐらいは持っていたら良いのにと思っています。
そのための商品が今回同封したメタルジョイント工法です。普通の木さんタイプの外張り断熱でもまったく問題ないのですが、この工法は施工の工数をほんの少しですが短縮できます。また、木さんタイプに比べると熱橋が小さく出来るので、性能的に向上が期待できます。
コストもこれから詳細をスタディーしないといけませんが30坪前後であれば40万円前後になります。平米でいけば2,000円前後です。これで材工でいけるかなと思っています。もちろん、グラウウールの価格次第なんですけれども。
これまで、様々な断熱を扱ってきましたが、工務店様向けには、きちんとした特徴をお伝えできないといけないと思っています。
その方が、自社で扱っている断熱がどんな物かお客様にお伝えするにはいいと思います。
CW断熱は、良い断熱工法だと思っています。透湿抵抗値が高いので、100倍発泡のウレタンに比べて、断熱性能を気にする工務店さんにどんどん使われ始めています。誰でも同じ性能で、大工さんに性能を依存しない所も良い点です。
そして、さらに上を目指す工務店さんにはEX断熱がお勧めです。材工で請け負いますので、施工のトラブルが少ないです。
ただし、安く超高断熱を作りたい方にとってはメタルジョイント工法もお勧めですね。、