外断熱で差別化
外断熱、W断熱を施工する工務店さんが増えていますね。
これまでの充填だけの断熱施工に比べて、かなりリスクはあります。
1. 防水
当然ですが、窓周りの防水ラインが変わってくるので、収まりも含めて慎重に検討する必要があります。
2. 基礎
基礎部分は、基礎断熱が良いのですが、防蟻のリスクもあって基礎内断熱がお勧めです。基礎の外に断熱材を取り付ければ見た目はすっきりするのですが、基礎だけ凹んで見えるのが格好が良くありません。見た目という部分でのリスクはあります。
3. 施工段取り
当然ですがこれまでと材料も工数も変わるので、段取りが変わります。EX断熱の場合は施工だけで最低2週間、下手すると1ヶ月かかっています。
コスト以外にかかっている部分はかなりあります。
4. 未知の施工リスク
当然ですがやったことが無い事をするという場合は思いのほか問題が起きる場合があります。それは予測不可能ですね。
リスクがあるということは
逆の発想をすれば、それだけリスクがあるというのは、参入障壁はかなりあるわけです。ですのでいち早く手がけるというのはかなり重要ですね。
早くやればやるほど、競合他社が出来ない事を自社でできるようになります。
どこの会社もやるようになってから手がけるのでは、周りの印象もかなり異なります。
実際、北海道の工務店では、壁厚が200ミリというのは一般的になっているということでした。北海道の場合は、300ミリ断熱を行っている工務店さんもいるので、せめて200ミリぐらいの断熱は必要だという認識なのでしょうね。
リスクを小さくする
リスクを小さくしたいということで有れば、すでにどこかで施工を行っている工法を採用するのが一番です。
その場合は、どんな問題があったかを聞くことができます。なるべく棟数が多い工法を採用した方が良いと思いますが、頭数が多いということは、すでにやっている会社がかなりあるということになるわけです。
それであれば、差別化を行うのはちょっと難しいですよね。
もちろん工法で差別化をする必要は無く、完成した建物の特徴で差別化を行っていくわけですから、例えば性能や価格など、表現する方法はちがう形でも良いと思います。
どの程度の性能を目指すか検討いただいて、当社の工法でも良いですし、もちろん他社のものでもいいので、最適な断熱、構造、耐震強度UPなどの仕様を決めていただければ良いと思います。
当社は、皆さんの性能UPや、実際の建物や商品などの提供、協力を行っていきたいと思っています。
断熱に関しては何でも聞いていただけるように今後も情報収集を行い、情報提供を続けます。