タマホームの高断熱住宅と落とし穴
こんにちは。
今日もご覧いただきありがとうございます。
株式会社MXエンジニアリングの湊です。
さて、今日も工務店を元気にする記事を書いていきたいと思います。
2021年7月21日の断熱ブログ第16号
今日は、タマホームの話を書いてみたいと思います。
タマホームのUA値
タマホームが高断熱住宅を始めたというのは、僕にとってかなり衝撃でした。
タマホームというのはあくまでローコスト住宅なので、高性能とは無縁だと思っていたのです。
ところが、タマホームが『大地の家』で、UA値0.37w/m2Kを達成しました。
というニュースが流れまして。
仕様を調べると、
樹脂サッシトリプルガラス(APW430)
外張断熱、内張断熱のW断熱
玄関断熱60mm D1仕様(イノベスト D50 106)
ということです。
全国展開しているハウスメーカーでは、一条工務店に続いてHEATのG2を軽く越えるような超高断熱仕様です。もちろんオプションのようですが。
北海道で販売している大安心の家大地を参考にした仕様だそうですね。
今後の売上増が期待できるなと思っていました。
売上げも絶好調
そして、売上げも完全に復調しています。
一時期は、安い家=タマホームという印象でした。
そのため、タマホームという現場シートをつけないで欲しいという話もあったそうです。
当然、売上げも低迷して、利益率がかなり低迷していました。
ところが現在の売上げは2000億円を越えて来ています。
絶好調と言っても過言ではありません。
営業利益率も4.5%を越えていて、完全に増収増益基調でした。
このときに役に立ったのは、『20代のタマホーム』というキャンペーンですね。
これが大成功して、更に高性能化へ舵を切ったという感じでした。
当然ですが株価もそれを反映して爆上げしていました。この6ヶ月の株価を見るとこんな感じですね。
1,800円前後だった株価が、3,000円を越えて瞬間でしたが3,200円を超えていました。
まさに順風満帆の業績ですね。
好事魔多し
ところが、2021年7月20日にこんなスクープが出されました。
https://bunshun.jp/articles/-/47270
「接種したら無期限の自宅待機」
タマホーム社長が社員に“ワクチン禁止令”
内容は、リンクから見て欲しいのですが、玉木社長(創業者の玉木会長のご子息)がワクチン接種に関して反対だということで、ワクチン接種をした場合には、自宅待機にするというものです。
幹部社員だけだということなのですが、これを週刊文春にスクープされてしまいまいた。
正直なところ、全くと言っても良いほど業績には関係ない事ですが、株価は7月21日だけで10%ほど下げています。
上場企業だろうが、当社の様な零細でも、経営者というのは王様です。
その判断が正しかろうが、間違っていようが責任を全て取らないといけません。
自分の考えというのが全くないという人はもちろんありません。
ただし、ビジネス以外の事ではどんなに正しい考えも社員に押しつけた瞬間に、パワハラ認定されても仕方ないですね。
業績に関係がある事に関しては、無理をしても、まあ業績のためだし、仕方ないとなります。
今回のようにワクチンという、国が推し進めている政策に反旗を翻すのは判断を誤ったとしか思えないです。
しかも文章を回すというのは問題ですね。
この報道は、進退を問われるでしょう。
それが上場企業の代表者の宿命ですね。
当社の様な零細企業でも、こんな指示出したら社員の反発が凄いだろうと思いますよ。
高性能化もすんで、業績も良いのに、水を差された現場の社員はきっと困っていると思います。
騒動が早めに収まることを祈念しています。
ちなみに、高断熱化に舵を切るという社長さんは、ご相談いただければ色々アイデがあります。
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