壁面に注目する快適性 3
こんにちは。
今日もご覧いただきありがとうございます。
株式会社MXエンジニアリングの湊です。
さて、今日も工務店の役に立って、元気になる記事を書いていきます。
《《《2022年5月29日の日本一わかりやすいエコ住宅の作り方ブログ第310号》》》
PMVの使い方
PMVというのは、昨日もお伝えした6つの要素を入れ替えて、全体としてどの割合の方々、不快に感じるかをしめしたものです。
早速、実際に数値を入れて試してみたいと思います。
下記に、当面使えそうなWEBプログラムのリンク先を示して起きます。
温度 (℃)
相対湿度(%)
放射温度(℃)
気流 (m/s)
着衣量(clo) 裸0、Tシャツ、短パン0.3、長袖+ズボン0.5、カーディガン、スーツ1、ダウン+防寒ズボン3~ となります。
活動量(代謝量)(MET値)
寝ている0.8、座っている1、立っている1.2、家事全般1.6、ダンス2.4
夏のPMV
例えば、夏のこんな条件では、
室温 26度、相対湿度60%、壁の温度27度、気流0.5m/s、着衣量0.3、座っている1
PMV 0.15 PDD5.46
となります。これは、PDDの値から5.46%の人が暑いと感じるということになります。
ここから、数値を変動させて
放射温度だけを33度にします。
PMV1.98 PDD76.2となります。
これは、ほぼ無断熱の建物で、直射日光の当たっている壁の内側の温度が35度前後になった場合のPDDですが、放射温度(つまり壁の平均温度)が27度から33度になるだけで、不快だと思う人の割合が、5%から75%を越えるまで激増しているということになります。
これが、夏の夕方によく起こる、いくらエアコンで温度を下げても、なんだか暑いという状態です。
ここから、室温を23度まで下げると、
PMV 0.10 PDD5.22となります。
エアコンを効かせて、23度に室温をするとようやく、PDDが10を切ってきます。これでほとんどの人が快適という状態になりました。
つまり、断熱をしっかりすると、夏の場合は、室温が26度、壁の温度が27度程度になります。この時と、室温が23度で、壁の温度が33度の場合の快適性能はほぼ同じになるのです。
これが、PMVで再現する高断熱の住宅の夏のメリットになります。
明日は、冬についての書いておきたいと思います。
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