日本の1次エネルギーの問題点
こんにちは。
今日もご覧いただきありがとうございます。
株式会社MXエンジニアリングの湊です。
さて、今日も工務店の役に立って、元気になる記事を書いていきます。
《《《2022年5月6日の日本一わかりやすいエコ住宅の作り方ブログ第289号》》》
1次エネルギーとは?
日本のBELSの基準に使われている1次エネルギーについての知識がしっかりある方は余りいらっしゃらないのではないでしょうか?
というのも、この1次エネルギーというのは概念が余り知られていません。
1次エネルギーとは、読んで字のごとく発電時のエネルギーになります。ちなみに、住宅で使われるエネルギーは2次エネルギーといいます。
日本の場合は、この1次エネルギーと2次エネルギーの差は、送電ロスによって起きます。
おおよそ3倍、実際には2.7倍と言われています。
つまり、発電所で2.7kwhのエネルギーを生んでも送電ロスで1kwhになってしまいます。
これが、1次エネルギーです。
つまり、BELSで使う1次エネルギーというのは、実際は家庭で使うエネルギーの約2.7倍を指すことになっています。
まずは、ここをご理解ください。
その上で、家庭の1次エネルギーは建築研究序のWEBでの計算システムがあっておおよその値を算出する仕組みになっています。
2022年の基準では、省エネの要素は沢山有ります。
エアコンの省エネ率のた間物を選ぶ
断熱浴槽を選ぶ
LED照明だけにする
これらを選ぶとかなり節約になります。というか、選ばないといけないでしょう。
1次エネルギーの問題
このように、日本の建築研究所という建築の頭脳というべき組織が作っている、住宅の消費エネルギー計算に問題があるわけ無いだろうという方は当然です。
私も、この問題は早期に解決して欲しいとは思っていますが、住宅行政を行う事を考えるとかなり難しいのと思っています。
その問題点を端的に書けば、日射の影響を無視して要ることにあります。
日射の影響は、実は冷暖房負荷に出てきます。
太陽光は莫大なエネルギーを地表に提供しますから、その影響がほとんど考慮されていないというのは致命的です。
現在の、1次エネルギーにはηAC値という窓の反射率だけが数値化されていて、太陽光の影響は全く考慮されていません。
そのため冷暖房負荷では、有利な南面の窓の断熱Low-eが余り考慮されていません。
隣地が迫った太陽光が一切入らない住宅も、隣地に何もなくてさんさんと太陽が差し込む住宅では性能に違いがあると思うのですが、建物の使用が全く同じであれば同じ数値として計算されます。
ですから、これはこれで問題が大きいのですが、この部分の計算はかなりやっかいなので割愛されています。
それが、現在の1次エネルギーにおいての最大の問題点かなと考えてています。
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