日射の影響とエネルギー

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株式会社MXエンジニアリングの湊です。

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《《《2022年5月7日の日本一わかりやすいエコ住宅の作り方ブログ第290号》》》

日射から得るエネルギー

当たり前ですが、

太陽光からのエネルギーは、夏には邪魔ですが、冬にはとても有効です。

前にも計算しましたが、太陽光から熱エネルギーは、平米あたり1.37kwh/平米のエネルギーが注ぎます。

冬の南中時の太陽高度はおおよそ30度前後です。この高さの太陽エネルギーは、窓に対してしっかり降り注ぎます。

入射角30度のサインの値が降り注ぐ計算ですから、おおよそ87%が太陽エネルギーとして窓から入ってきます。

つまり、1.37kw/平米x0.87ですね。この計算結果は、1.2kwh/平米になります。

比較的よく使われる16020吐き出し窓の場合は、窓枠が1630x2030mmになります。この面積はおよそ3.3平米になります。

3.3平米x1.2kwh/平米=3.96kwh

これに、断熱Low -e の透過率(薬7割)をかけると、2.77kwhとなります。

つまり、掃き出しの窓からは2800w程度のエネルギーが入ってきます。

これが10時ぐらいから午後の2時ぐらいまで4時間差し込むとして、平均高度が27度ぐらいだとすると、ほとんど取得熱量は変わらないので4時間で11kwhのエネルギーが入ってくることになります。

これは、単純に比較はできませんが、COP5のエアコンだとすると2kwh程度のエアコンが1時間フル運転しているぐらいのエネルギーになります。

しかも無料です。

BELSには含まれない

この太陽エネルギーですが、BELSの計算の中には含まれてません。

LED照明の節約や,断熱浴槽、エアコンの種類、混合水栓かどうかなど細かいて点は含まれるのに、この莫大なエネルギーは含まれません。

このあたりは少し残念ですが、建物の立地や、隣地、更には実際のプランニングなどにも多大な影響を受けまので、これを邸別の計算に含めるのは困難だとは思います。

だた、これを冬の日射取得と夏の日射遮蔽を計算できると有利になる可能性が高いので、これを計算できる住宅会社のみ使えるようにすれば良いのではないでしょうか?

そうすると、見かけ上の建物の性能は更に上がる可能性もあります。

何もしないでも政策をちょっと買えるだけで、建物の1次エネルギーが多き節約できる要素があるので、是非ともこの計算が,きちんとBELSの数値に反映させるようにして欲しいとと願っています。

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Posted by 湊 洋一