樹脂サッシが3割

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株式会社MXエンジニアリングの湊です。

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《《《2022年5月3日の日本一わかりやすいエコ住宅の作り方ブログ第286号》》》

◆樹脂サッシの市場占有率

毎年、一般社団法人日本サッシ協会さんが住宅におけるサッシの市場分布を発表されています。

今年の資料は下記からダウンロードが可能です。

2022年3月版「住宅用建材使用状況調査」の概https://www.jsma.or.jp/Top/Statisticalmaterial/tabid/102/Default.aspx

この統計に関しては、協会が調査したデータを調べていますので、かなり実態を現せていると思います。

それでは、データを見ていきましょう。

1.窓のアルミ化率は、全国で75.0%(昨年77.6%)と減少している。一方、「樹脂製」は25.9(22.3)増加している。

2.窓のタイプ別構成比は、「特殊窓」63.2(60.4)、「引違い窓」35.3(38.1)、「テラスドア」1.5(1.5)となっている。

3.特殊窓の内訳は、全国平均で「開きタイプ縦軸」42.3(42.6)、「開きタイプ横軸」32.3(30.6)、「FIX」18.3(17.7)、「上げ下げ」5.7(7.3)、「ルーバー窓」0.5(0.7)となっている。

4.断熱製品の取付率は全国平均で窓数比91.5(90.0)と伸びています。断熱5地域以北は共に90%以上の窓は断熱化されている。

※断熱製品 ⇒ 樹脂製・アルミ樹脂複合製・木製

5.複層ガラスの取付率は、全国平均では「戸数比」100.0(99.9)、「窓数比」99.5(98.4)となり戸建住宅で複層ガラスが標準的に使用されている。複層ガラスの構成比を複層ガラス4.7(4.0)、Low-Eガス無52.7(51.4)、Low-Eガス入36.9(38.8)、三層複層ガラス5.2(5.2)と詳細に調査した。

注文住宅の窓の高性能化と引き違いの減少

このデータから解るのは、樹脂窓が全体の25%を越えて、まもなく3割に届きそうであること。

これに加えて、ペアサッシがほぼ100%でトリプルが、全体の5%程度になっています。ただし、コストアップなどもあって、あまり割合は増えていません。

また、引き違い窓が減っていて、全体の1/3程度しか有りません。全体の4割以上がタテ滑りと横滑りです。FIXの窓も10%を越えてきました。それに対して、上げ下げ窓や、ジャロジー窓は減っています。

これらのデータは、全て断熱性能のUPとC値の向上を意味します。

かなりの注文住宅の工務店さんが、これらの数値を重要視している事は明らかです。

賃貸などの集合住宅はまだまだ

これに対して、集合住宅の仕様はもう一つです。

1.窓のアルミ化率は、全国平均94.4(95.1)となり、内 アルミ樹脂製は60.0(54.2)、樹脂製5.6(4.9)である。

2.タイプ別構成比では「引違い窓」が56.6(56.0)を占め、戸建35.3(38.1)に比べ高い。

3.断熱製品取付率は、全国平均で窓数比65.6(59.1)となっている。共同住宅においても窓の高断熱化が進んできた。

4.複層ガラスの取付率は、全国平均で「棟数比」99.7(99.3) で「窓数比」98.9(98.1)となっている。また、Low-E複層ガラスの取付率は全国平均でLow-Eガス無75.4(69.2)、LOW-Eガス入11.8(17.7)となっている。

これらのことから、集合住宅の意識も変わりつつありますが,まだまだ注文住宅に及ばないことが解りますね。

ダウンロードして眺めてみてください。

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Posted by 湊 洋一