カビを防ぐ暮らし方と住宅

こんにちは。

今日もご覧いただきありがとうございます。

株式会社MXエンジニアリングの湊です。

さて、今日も工務店の役に立って、元気になる記事を書いていきます。

《《《2022年6月28日本一わかりやすいエコ住宅の作り方ブログ第340》》

カビを寄せ付けない

この季節、といっても今年は梅雨が明けてしましたが、もどり梅雨がやってくるかもしれないということで、湿度に関してもとてもカビ育成の好適条件が、整っているのがこの時期です。

文部科学省では、文化財や文献の保護を目的として、カビ対策マニュアルというものをまとめています。

https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/sonota/003/houkoku/08111918/002.htm

その基礎編にカビについて、しっかりと書かれています。

カビの発生条件は、下記の4つです。

  1. 酸素
  2. 温度 0~40度で生育(特に25度~28度で繁殖)
  3. 湿度 相対湿度60%で活動開始、70%以上で活発
  4. 栄養

文科省のマニュアルには、その他の条件も書かれていますが、我々研究者ではなく、建築関連の人間は、これだけ覚えておいてください。

27度で、70%を越えるとカビは繁殖する

もちろん、25度以上、60%以上で活動を開始しますが、少なくとも、相対湿度を60%以下にしてあげられれば、カビは生えません。

ここで注意が必要なのは、湿度は80%でも、90%でもなく、70%でカビは生えてしまうということになります。

70%というのは真夏の外気の湿度でして、外気は35度で75%とか有りますので、そのままの温度湿度では、カビは生えてしまう事になります。ここは要注意です。

結露どころではなく、ずーっとその手前でカビは生えます。

つまり、6月になったらエアコンを使って、この温度と湿度以下に屋内環境をコントロールすることが、住宅建築において必要なのかな?と思います。

エアコンのコントロール

エアコンを使って、湿度を適切に下げる事ができれば、カビの心配はありません。

湿度を70%未満、できれば60%未満にできれば、お風呂場はともかく、それ以外の場所でカビに悩まされる事が無くなります。

エアコンの運転は、先日も書きましたが、1つの住宅で、冷房用のエアコンが1台出あればかなり湿度を下げられます。

湿度を下げるのはエアコンの専売特許ですが、鈴慕運転の時に除湿効率が最大になります。

もし、室温が下がりすぎるという問題が起きたら、窓を開けるのではなく、設定温度を上げるか、それとも、別のエアコンを短い時間、暖房運転してください。

暖房で、室温を適温に保つ方が除湿できます。

除湿量は、機種にもよりますが、冷房運転時には、1時間に3~5リットル程度除湿が可能です。

100平米の建物で、天井高さが2.5mとすると、建物のおおよその気積は、250立米になります。

35度 相対湿度75%の時の絶対湿度が、29.7g/立米

27度 相対湿度60%の時は      15,5g/立米

この差は、おおよそ14gになります。これが250立米の住宅で必要除湿量は、

250立米x14g/立米=3.5kgになります。水は、1リットル=1kgですから、3.5リットルになります。

これは運転し始めに、必要な除湿量になって、1時間で50%の換気ですkら、常時はこの半分で良いことになります。

エアコンの除湿量は3~5リットですから、充分に1台で除湿できることがわかると思います。

つまり、必ずカビが生える外気から、ほぼカビが生えないレベルまで持って行くのに、100平米程度の住宅であればエアコン1台で大丈夫です。

エアコンの1台あたらいの除湿量は、エアコンのカタログなどに書かれていますので、そちらを参照ください。

絶対やったらダメなこと

そして、絶対にやったらダメなのは、窓を開けることです。

真夏に涼しくなったからと窓を開けたら、せっかく除湿した空気を外に捨てることになります。

真夏の空調している日は、絶対に窓を開けてはいけません。

それをやると、カビを呼んでいる事になります。

是非ともお客様にしっかりとレクチャーして、守ってもらってください。

また、メルマガも頑張って毎日書いています。お申し込みは下記からお願いいたします。

Posted by 湊 洋一