LCCM住宅と断熱等級

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株式会社MXエンジニアリングの湊です。

さて、今日も工務店の役に立って、元気になる記事を書いていきたいと思います。

《《《2021年11月16日の日本一わかりやすいエコ住宅の作り方ブログ第122号》》》

LCCM住宅とカーボンニュートラル

LCCM住宅というのは聞かれたことがあると思いますが、改めて簡単に説明しておきます。

これについてはわかりやすい表現が国土交通省のWEBにありました。

https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk4_000153.html

このようにZEHに対して住宅建築の時のCO2の排出量と破棄するときの排出量まですべて削減するというのがコンセプトです。

もっとも、この場合は建物の大きさによってどのぐらいのCO2が排出されるのか?を決められているので、木材一本、クロス1枚でどのぐらいの排出量になるのか?ときちんと分析できているわけではありません。

また、屋根材や外壁などは、申告制ですので、メーカの標準的な寿命を記入していくことになりますが、それ自体もおおよその寿命でしかありません。

そして、CO2を削減するために必要な設備が、現在のところ太陽光パネルしか存在していないのも、住宅の省エネ関連の制度全体が太陽光パネルに依存した仕組みになっているところでしょう。

実際の計算は、下記のリンク先のWEBで行うようになっています。

一般社団法人日本サスティナブル建築協会(LCCM)

https://www.jsbc.or.jp/research-study/lccm.html

そして、実際の性能ですが、非常に大雑把ですが、下記のような仕様でLCCMになるようです。

UA値0.35以下

太陽光パネル 8kwh以上

もちろん、その他の要素は沢山ありますが、この水準の住宅を建てないと6地域ではLCCM住宅にはなりにくいと考えていただいて良いと思います。

断熱等級との関係

断熱等級は、先日お伝えしたように、6地域において断熱等級6がUA値0.46、断熱等級7がUA値0.26になっています。

つまり、LCCM住宅を建てようと考えると、断熱等級6では不充分で、断熱等級7では性能が良すぎるということになります。

もちろん、性能が高いに越したことはないのですが、LCCM住宅の建築が目的であれば、断熱等級7をクリアする必要はありません。

松尾設計室の松尾先生が、HEAT20において、G2とG3の間のG2.5の設置を求めているのも、このLCCM住宅を建てたいためではなく、コストと省エネ、住宅の快適性のバランスを考えると、UA値0.35前後が一番優れているからということになるのです。

ただし、商売として断熱等級7が設定されて、お客様が希望される時にできませんというのはとてももったいないので、断熱等級7の住宅を建てて、きちんと計算した上で8kwh前後の太陽光パネルを載せて、LCCM住宅として住宅を建てていくという選択肢はあるのではないかな?と思います。

大手のビルダーは、LCCM住宅を最高峰の住宅として、宣伝していますが、単純な製のベースでいえば、断熱等級7の方が上ということになります。

こんなものは競争ではないのですが、このあたりの関係性を頭に入れて商談を進めていただければと思います。

LCCM住宅をプランニングしたい場合は、もちろん当社で相談に乗れます。

ただし、認定までには少し時間が必要ですので、2週間でというBELSのようなことは難しいです。

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Posted by 湊 洋一