国策で進むエコ住宅と太陽光パネル普及

こんにちは。

今日もご覧いただきありがとうございます。

株式会社MXエンジニアリングの湊です。

さて、今日も工務店を元気にする記事を書いていきたいと思います。

《《《2021年10月21日の湊洋一のブログ第96号》

政府の省エネ住宅への誘導政策がすごいことになっています

2021年の1月に国土交通省から発表されたロードマップがこんな感じです。

引用元:https://www.mlit.go.jp/common/001067280.pdf

これでもいちいち読んでいくと大変ですが、今年は菅政権で河野行革担当大臣がかなりかき回してくれたおかげで、バックキャスティングという言葉がかなりクローズアップされました。

詳しくは、こちらのブログを読んでもらえると幸いです。

その結果として、大きな変更が国土交通省の中で検討されているようです。

役人というのは一度約束したことはかなりの拘束力をもつので、2050年のカーボンニュートラルに向けて、上記のロードマップよりもさらに踏み込んだものになるのではないかなと思います。

具体的には何がどうなるのか?という事を今日は考えていきたいと思います。

実際にどのような政策が検討されるのか?

  1. 2025年の省エネ適合義務化
  2. 温熱等級4の上の等級を設定
  3. 建物の性能表示
  4. 2030年のZEHの義務化
  5. 太陽光パネルの普及に対する施策

このぐらいが出されるんではないかなと思います。先日参加した野池さんのセミナーではこれ以外に一つありましたが、とにかく我々工務店にとって大きく国の施策が変わっていく事は確実です。

細かくみていきます。

1.2025年省エネ適合義務化

これは、等級4の義務化になります。ただし、現在は、外皮性能、つまり断熱性能だけではなく、1次エネルギーに関しても義務化されるという意味です。

これは建築研究所のWEBを使って算出します。

これは慣れると誰でもできますので、よかったらチャレンジしてください。

2,温熱等級4以上の等級を設定

現在は、6地域であればUAが0.87は等級4となっていますが、等級5、6が存在しませんが、今後少なくとも等級5と6は新設されます。その中身ははっきり決まっていません。

ただ、等級5はZEHになると思います。等級6がZEH+になるのかそれ以外になるのかはまだ決まっていません。これは、省エネ適合義務化と同じように、一次エネルギーも含めた形の等級になる可能性があります。このあたりは来年には説明会が始まると思います。

3.建物の性能表示

欧州では実現していますがこのように欧州のようなラベルになるかどうかは解りませんが、一目見てぱっと解るラベルが採用されるといいと思います。

引用元:https://www.europarl.europa.eu/news/en/headlines/economy/20160613STO31954/buying-energy-efficient-products-the-eu-energy-label-explained

現在のBELSも良いと思いますが、ビルの基準と住宅の基準が違うのはまずいと思っています。ビルでは★5は40%削減ですが、住宅だと★5は20%で獲得できます。

この削減基準は、義務化される省エネ基準に対しての削減率になります。

4.2030年のZEHの義務化

これもZEHの義務化になるのか、外皮基準だけの義務化になるかはちょっと様子を見ていますが、最低でも6地域であれば2030年にUA値0.60が義務化されます。

これも来年になったらはっきり出てくると思っています。

太陽光パネルまでの義務化はできるかどうかは解らないですよね。

5.太陽光パネルの普及に対する施策

これは、義務化は難しいと思います。ただし、このところ買電価格の定価に伴って搭載率が下がってきています。そのため新たな普及策が待たれます。

ということで、これは補助金なのか?何か解りませんが、何か策が出てくるかなと思っています。

ということで、この5つぐらいは今後国策としてやってくると思っています。そうでないとパリ議定書での約束が守れません。

アメリカがこれを批准しなかったのは守れなかったからです。日本政府はこれまでも守れないと解っていても平気で批准してきましたが今後はそのようなことがないようにして欲しいと願っております。

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Posted by 湊 洋一