価格転嫁が急がれる住宅価格
こんにちは。
今日もご覧いただきありがとうございます。
株式会社MXエンジニアリングの湊です。
さて、今日も工務店の役に立って、元気になる記事を書いていきたいと思います。
《《《2021年11月2日の日本一わかりやすいエコ住宅の作り方ブログ第108号》》》
今後様々な市場が上がっていきます。
今日は断熱の話ではなく、インフレの話を少し書いていきたい尾思います。
まずは、ウッドショックの行方からです。
シカゴの木材市況が一時期に比べてかなり下がりましたが、また若干上昇していました。
コロナ直後の需要拡大を機に4倍あまり値上がりましましたが、一時期はこの1年で最低価格まで下がっていましたが、また少し値上がりしていたようです。
そして、この9月には米国の住宅着工数は今年の中では低調になってきました。
ということで、米国の木材価格の高騰はこの8月以降完全に沈静化していると思って良いと思います。
ただし、この価格低下が日本には及んでいません。
この10月もプレカット価格が上昇しているという声も聞いています。
この価格変動は半年ぐらい遅れで日本に届くと思われます。
金属製品の高騰
これと同じように金属製品も高騰しています。
現在は、2008年の最高値圏めがけた上昇をしていて、10月も天井が見えない状況になっています。
これは、世界的な需要増に加えて、コロナの影響で鉱山の操業が低下しているという状況も現状としてあります。
上記は、H鋼の相場ですが、薄板も同じような傾向が見られます。薄板の方が数量に関しては逼迫していると聞いています。
これらの遠因は、コンテナ価格の上昇も一因
これらの資源高は、海運市場の高止まりが原因の一つになっています。資源のばら積み船の価格と同じではありませんが、コンテナ価格も急騰しています。
ようやく10月以降落ち着きを見せているようですが、いずれにしてもすべての原材料費が値上がりしています。
これによって建材の価格上昇はすでに始まっていますが、終わりが見えない状況になりつつあります。
上がらない所得に、上がり続ける住宅価格
それに対して、全く上昇していないのが賃金です。
最近マスコミが取り上がるようになったな先進国との所得差がどんどん開いていっています。
最近では韓国にも所得が抜かれたと話題になっていました。
シリコンバレーや中国のHUAWEIにすら初任給で大きな差を開けられています。世界的には電気、電子エンジニアの初任給は日本円にして40万円程度と言われています。
日本は理系も文系も所得は変わりませんが諸外国では圧倒的に理系の方が所得が高句なっています。
これに対して、木材価格、給湯器、便器、キッチン、お風呂と金属製品、木製品を中心にかなり建材が値上がりしています。
大手はこれに対して、販売価格の5~10%の値上げを発表しています。
ということで、今後住宅価格は今よりも若干上げざるを得ないと思っています。
中小工務店は早急に価格の転嫁とともに、収益の確実な確保を図らない生き残れないのではないでしょうか。
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