性能向上リノベの断熱性能アップ

こんにちは。

今日もご覧いただきありがとうございます。

株式会社MXエンジニアリングの湊です。

さて、今日も工務店の役に立って、元気になる記事を書いていきたいと思います。

《《《2021年11月14日の日本一わかりやすいエコ住宅の作り方ブログ第120号》》》

断熱の性能アップ

今日は断熱性能を上げるために、何をどうすれば良いのか?を考えていきたいと思います。

新築と違って、リノベーションの場合は、部分リフォームとスケルトンリフォームに分かれます。

そのどちらも断熱性能UPはできますが、プロセスが変わりますので、場合によってどう変わるか?をお伝えしていきたいと思います。

とにかく断熱性能あげるといっても、リノベーションの場合は、限界がある程度あります。

理由は、壁厚が制約になるからです。

リノベーションをする場合は、予算に限りがある場合が多いので、外張り断熱(不可断熱)まではできないケースが多いです。

そうなると、屋内側の壁を外してウレタンやグラスウールなどで充填断熱を新しくするのが一番効果的ですね。

それらを場合分けで最適な断熱材をお伝えしていきます。

その前に

断熱性能を上げるのならまず窓から

窓の性能を上げるのが、死活問題的に重要です。

築20年以上の住宅はアルミサッシでシングルという場合が多いと思います。

その場合は、インプラスなどの内窓の設置が一番です。障子を変えて、ペアのものに変えるというパタンもありますが、枠がアルミだと枠に結露しますし、枠からエネルギーが逃げてしまいます。

ですので、樹脂の枠とガラスの内窓がおすすめです。

予算が少ない場合はハニカムブラインドに入れ替えるのも一考です。

ハニカムブラインドは、1窓1万円前後でペアを超える性能を出せます。ただし、ブラインドですから外が見えなくなります。外を見ようとして開けると、性能が激落ちするので、本当に予算が少ない場合の応急措置だと考えてください。

ただし、ハニカムブラインドを入れた場合は、結露はかなり激しくなりますので、その点はきちんと説明してください。

内壁を外す場合

建物の内側の壁を外せる場合は、ウレタンがおすすめです。

性能がそこそこで予算が限られている場合は、100倍発泡ウレタンで、予算がもう少しあって、中古住宅でもZEH性能か、それ以上の性能が欲しい場合は、30倍杯発泡ウレタンがおすすめです。

100倍発泡ウレタンは熱伝導率が0.035w/mKなのに対して、30倍発泡ウレタンは、0.022程度と1.5倍性能が出ます。

グラスウールでも、100倍発泡ウレタンと同等の性能が出せますが、きちんと入れるのに時間もかかりますし、防湿用のシートを設置する必要もあります。

断熱等級4程度のリノベーションの場合は、100倍発泡ウレタン、ZEH以上を希望される場合は30倍発泡ウレタンがおすすめです。

基礎、床断熱は?

この時の基礎、床の断熱をどうすべきでしょうか?

ウレタンを床下から吹くためには最低でも350ミリ程度の根太下のスペースが必要です。古い家屋はこれがない上に、土がそのままになっているケースが多いので要注意です。

基礎パッキンではなく、基礎にガラリがある場合は、ここに対策をしないとシロアリが床下に入り放題になります。

基礎にガラリが空いている住宅はほぼ床が食われていますので、ここはできれば塞ぎましょう。塞げない場合は、目の細かい金属網かパンチングメタルを追加して、白アルをできるだけ防ぐ対策が必要です。

地球温暖化でシロアリの生息域がかなり北まで広がっています。最近は南東北までハック実に対策しないといけません。

床からの湿気は、防湿シート+採石で防げます。床から上がってくる湿度はそれほど大したことありませんが、それでも防いだ方が良いでしょう。

完全に基礎のガラリを塞いだ場合は、床にガラリをもうけた方が床下の換気にはなります。

天井はどうするか?

昔の建物では、天井上にグラスウールが転がしある場合が多いですが、それが薄い場合が多いので、グラスウールを新しいものに交換するか、ウレタンを屋根面に吹き付ける事をおすすめします。

屋根の断熱は、壁の2倍太陽エネルギーが入ってくるので、壁の2倍程度、最低でも1.5倍以上にすることがセオリーです。

このようにすると2階だけ異常に暑いということを防ぐことが可能です。

夏の快適性のために、天井や屋根の断熱はしっかり検討ください。

予算がたっぷりある場合は?

付加断熱を外壁の外側に取り付けることが可能です、胴縁にライティングを残したまま、外からEPSを貼り付けると断熱性能を向上できます。

ただし、その場合は通気を気流止めなどで止めないと断熱効果が半減しますので注意が必要です。

今後、国土交通省は断熱ノリベーションに補助金を出してくると思われますが、このように外からのリノベーションも認める方向で動いているそうです。

基本的にはリノベーションの場合はウレタンの施工が有効です。ボード系でも、グラスウールでもかまいませんが、しっかり施工していただき、お客様の資産価値向上、生活体感向上になれば良いなと思います・

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Posted by 湊 洋一