断熱材に技術革新が遅い理由 4
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株式会社MXエンジニアングの湊です。
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《《《2022年9月23日 日本一わかりやすいエコ住宅の作り方ブログ第422号》》》
自然素材系の新断熱材
日本ではまだまだ使われていないのですが、世界ではかなり伸びているのは、木質断熱材です。
英語ではWOOD FIBER(ウッドファイバー)といいます。
これは、要するにセルロースファイバーは紙が原料なのに対して、木材そのものが材料になります。おがくずのようなものですね。
これをホウ酸処理してあるものです。
日本では、街の工務店展ネットというVCが積極的に採用していますし、その他にも自然素材系の企業で、かなり拘っている方は、ウッドファイバーを使われています。
ただし、性能は、それほど高くありません。
セルロースファイバーとほぼ同じ性能です。
ホウ酸処理してあるので、簡単には燃えません。その辺はセルロースファイバーと同じですね。
最大の特徴は、比熱が高いことです。
比熱が高いというのはどの様なことを意味するのでしょうか。
これは、暖めにくく、冷めにくいということをいいます。
ちなみに、物質で比熱の高い事で有名な材料は。水になります。
水の比熱は、4.217 J/gK です。
このgは重さの単位で、Kは温度(絶対温度)ですから、水1gを1℃上げるのに4.217Jかかるというわけです。
Jはジュールと呼んでいます。仕事量を指します。
1J=1wsです。
1wを1秒間与えると、1ジュール(J)になります。
ちなみに、木材の比熱は、1.25Jで、ガラスは0.67Jです。
つまり、水が木材のおよそ3倍以上、ガラスに至っては8倍になります。
水を断熱材としては使えませんが、木材とガラス(グラスウール)を比べると2倍程度差があるとことが解ります。
ワラを断熱材に
その他に、ドイツの展示会でワラの断熱材を見たことがあります。
その他に、ジーンズのようなコットンの再処理で断熱材にしているものを見たことがあります。
ですが、どちらも全く普及していません。
いずれにしても、世界的なシェアがある断熱材は、グラスウール、ロックウール。ウレタンの吹き付け、EPSのボードの4種類です。
これ以外はローカルのニッチといっても過言ではありませんね。
明日は、新素材のまとめをしていきます。
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