断熱材に技術革新が遅い理由 5 まとめ
こんにちは。
今日もご覧いただきありがとうございます。
株式会社MXエンジニアングの湊です。
さて、今日も工務店さんの役に立って、元気になる記事を書いていきます。
《《《2022年9月24日 日本一わかりやすいエコ住宅の作り方ブログ第423号》》》
コストパフォーマンス
コスト辺りの性能ですが、これが一番いいのはグラスウールです。
100ミリの16k高性能グラスウールが1枚あたり800~1000円前後です。これは、ルートにもよりますし、年間の棟数などにもよるので細かい価格はなんともいえません。
いずれにしても、平米1000円以下で、施工できるのですからとっても安いです。
次にいいのは、100倍発泡のウレタンですが、このところ値上がりで1200円以上はします。そのためなかなか競合にならなくなってきます。
棟数が多い会社はもっと安いのかもしれませんが、ウレタンに関しては価格の下値抵抗墓なり強いですね。
基本的に、ロックウールは日本のものはかなり高いですよね。海外のものの方が安い‼と言いたかったのですが、このところの円安で海外製品が軒並み値上がりしています。
115円から145円で30%の値上げです。更に、エネルギー関連の値上げで、1.5倍程度になってきています。
当社のウレタンは、超高性能なので、もっと高いです。最近はどんどん価格が上がって行っていますので、頭を悩ませています。
防火性能
これについては、ロックウールが一番高いです。日本のロックウールの融点が700℃と言われています。
欧州のロックウールは更に高く900度だそうです。
グラスウールの融点は400℃度ぐらいです。
ウレタンは120度程度なので、かなり低いように感じられるかもしれません。火を付けると炎を上げる映像をよく見かけますが、100倍発泡のウレタンで、かなり発泡倍率が高いもののようですね。30倍の場合は、大きく炎が上がるよりも溶けてしまいます。
セルロースファイバーは、紙にホウ酸処理をしているのでかなり燃えにくいです。こちらも火を上げて燃える事は無く、炭化していきますね、
実は、木造住宅の火災の温度は、700~900度ぐらいといわれています。つまり、ウレタンも、グラスウールも溶けてほとんど無くなってしまいます。
この温度帯に絶えるのは、唯一ロックウールだけです。
あとは、サーマックスというイソシアヌレートというウレタンの様なボードがありますが。これも燃えにくいので、900度の炎にさらすとどんどん気化していきます。
当社もウレタンの防火試験などを行って認定を取得していますが、グラスウールとウレタンで燃焼の過程に著しい差は見られません。
30分、45分もの長い間900度もの炎にさらされると、壁の中で絶えるのは、石膏ボードだけになります。
特に石膏ボード内の水分が気化して、火災から建物を守っている形です。
柱や間柱もどんどん炭化して行きます。ちなみに、1分間に0.6ミリ炭化していくそうです。
新しい建材
新しい建材が、普及するためには高くても使ってくださる工務店さんが必要になります。ですが、皆さんもお解りの通り、高いと使いたくないとお考えだと思いますので、この辺りのイタチごっこは今後も続くかなと思っています。
高くて高性能なのがいいのか?コスパがいい方が良いのか?この辺りを今後も考えて断熱材を提供して行きたいと思います。
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