電気代を下げる手段あれこれ 6
こんにちは。
今日もご覧いただきありがとうございます。
株式会社MXエンジニアリングの湊です。
さて、今日も工務店の役に立って、元気になる記事を書いていきます。
《《《2022年6月20日の日本一わかりやすいエコ住宅の作り方ブログ第332号》》》
暖房の機種選定
暖房に関しても、機種選定はエアコンしか有りません。
しかしながら、COPを高めに運転できなければ、石油ファンヒーターなどに高率では負けてしまうことがあります。
理由は、電気の1次エネルギーと2次エネルギーの差です。
電気というのは発電所で大きなエネルギーを生みますが、送電ロスが非常に大きいのです。だいたい電気の量が1/3になると思っていただいて大きな間違えはありません。
つまり、エアコンが燃料を自宅にで生炊きにするファンヒーターな3倍効率が良くて、ようやく同じぐらいの性能という事になります。
しかし、エアコンの最新機種はCOP(APF)が7以上のものもでています。7という事では、ファンヒーターなどの2倍の効率ということになります。
つまり、暖房もきちんと暖房負荷の計算を行って、ちょうど良いサイズを選ばないで、各居室に1台みたいな付け方をすると効率が悪いという事になるわけです。
詳しくは下記のブログを読んでください。
冷暖房費だけの電気代の差は、2台と4台ではかなり違います。
エアコン2台 \21,180
エアコン4台 \80,430
日射取得
次に考えないといけないのは,日射取得です。
真夏の日射遮蔽とは真逆です。
太陽は平米当たり1kwhの熱を運んできます。
しかもそれは無料なんですね。あたりまえか。
ですから、きちんと計画してできるだけ太陽が照っている間は,太陽熱を取り入れる検討をして欲しいのです。
太陽光が入っている室内は、超暖かい!です。
下記の写真は、サッシ越しに差し込むサーモグラフィーの写真ですが、表面温度が30度になっています。この時の外気温は0度付近でした。雪がかなり積もっていたのを覚えています。
千葉で伺ったお宅は、真冬でも朝9時には暖房を全て切って、夕方5時に入れるタイマーを組んで,それでも1日快適だと仰っていました。
それでも、室温が22~24度を維持しています。
とにかく、無料の暖房器具を使う事を考えるべきなのです。
断熱性能
暖房としてエアコンを使う時に忘れていけないのが、エアコンです。
エアコンの吹き出し口温度は、せいぜい50度です。手をかざすと暖かいですが、室温が15度ぐらいだと、エアコンから3mぐらい離れると,暖かさはほとんど感じません。
つまり、エアコンを使う場合は壁に熱を奪われにくい建物でないといけないのです。
そのために,基準があって、HEAT20のG2は必要というコンセンサスが必要です。
これは、断熱等級5(ZEH)レベルの住宅でやると、壁の温度が下がってしまって,室温が22度になっているのに,体感気温は寒いという事があり得ます。
地域にもよりますが、それぐらい冬の寒さは強烈です。
6地域でも気温が0度ということは割とよくあります。
そうすると,22度まで上げるためには、22度そっくり空気を暖めないといけません。
エアコンだと排気温が50度ですから、28度しか余裕がありません。
ところが、ファンヒーターは、吹き出し口の温度が90~120度にも上ります。
そこに手をかざし続けるとやけどを負うのではないか?というほど暖かい機器もあります。
それだけ温度差に余裕があるので、寒い建物では重宝がられているのです。
冬の換気
外気温が0度から5度ぐらいの場合は、温度差が17度から22度差の寒い空気が入ってきます。
ですので換気を止めてしまうお宅も多いでしょうね。
24時間換気が義務づけられてはいますが,運転する自由は施主のものです。
この場合も熱交換換気システムを導入検討しても良いです。
ただし、高くなることを避けたいので,なるべく安い機器を選んで欲しいと思います。
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