Q値とUA値の違い
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株式会社MXエンジニアリングの湊です。
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《《《2022年3月3日の日本一わかりやすいエコ住宅の作り方ブログ第226号》》》その昔あったQ値
その昔あったQ値
その昔あったQ値というあたりはご存知でしょうか。
6年ぐらいまではこの基準を使っていたので、覚えている方もいらっしゃるかもしれません。
Q値=外皮性能+換気による熱回収
単位は、UA値と全く同じでW/m2Kです。
それに対して、UA値は、外皮性能だけに特化した数値になっています。
また、UA値は分母が、延べ床面積ですが、Q値は表面積です。
Q値の方が、直感的に冷暖房負荷とか計算できました。日射取得、日射遮蔽を度外視するとこんな感じになります。
最大暖房能力 = (Q値 + C値/10) x その部屋の面積 x (設定室温 – 年間最低温度)
つまり、Q値に延べ床面積をかけて、温度差をかけたものが暖房負荷になるんです。
通常冷房負荷より、暖房負荷が大きいので、概ねこの計算式になります。
ただし、C値が大きい場合は影響が出てきますね。C値が0.5以下の場合は、影響が1/10ですから、誤差の範囲になります。
UA値よりもQ値の方が
ですから、昔から空調、暖房を計画している方にとってはQ値の方がなじみが深いという事になります。
ただし、Q値は以下の欠点があったので余り使われなくなっていきました。それは、
- 熱交換型換気システムを入れると断熱性能以上に改善するので実態が解らなくなる
- 総面積なので、総2階だと小さく、平屋だと大きくなるなど有利不利がある
建物形状により有利不利があるのは、実態の建物と似ていますが、同じ100平米でも大きく違うと不味いですよね。
ということで、建物の大きさによって大きく異ならないUA値に外皮性能は変わってしました。
政府の認定関連はすべて、UA値での計算を求められます。
ちなみに、近似値ではありますが、UA値をQ値に計算することが可能です。
Q 値= 2.67 x UA値 + 0.39
このときのQ値は熱交換型換気システムの回収分は含まれていませんので、取り扱いには注意が必要です。
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