世界のインフレが日本の家を壊す
こんにちは。
今日もご覧いただきありがとうございます。
株式会社MXエンジニアリングの湊です。
さて、今日も工務店の役に立って、元気になる記事を書いていきます。
《《《2022年2月15日の日本一わかりやすいエコ住宅の作り方ブログ第212号》》》
住宅関連はインフレにまみれ
個人的にはかなりヤバいことになってきています。
木材価格が、再高騰していると言う記事を今年の1月に書きました。
8月に高騰した、シカゴの先物価格が再度上昇しています。
更に、先日の日本経済新聞社の記事によると、米国だけではなく欧州、オセアニアでも住宅価格が高騰しています。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCA026DF0S1A101C2000000/
米国、カナダ、ニュージーランド、オーストラリアで住宅価格が2019年と2021年の上半期でどの国も1.3倍以上、英国、フランス、ドイツでも1.2倍程度に値上がりしています。
中国でも1割弱の値上がりになっています。
日本は、2019年と2021年では大手が5%程度の値上げで納めていたものの、2021年後半からの値上がりは、欧州に匹敵する物があります。
きちんとした数字を得ていませんが、3500万円ほどした住宅が今では4000万円以上と15%以上の価格UPになっています。
一過性か?それとも世界が変わったのか?
当初は一過性だろうと予想していましたが、どうもこれは続きそうですね。
理由は、原油、天然ガス、鉄鉱石の資源高が全くとまりそうもありません。
もちろん、乱高下はしていますが、高い水準で推移しています。
更に、驚くのは海上コンテナの運賃指数ですね。この15年間ではあり得ない上がり方だという事はご理解いただけると思います。
これは、欧州や米国の好景気を背景に起きている現象です。
その証拠にこれだけ高くても、輸送量は落ちていません。
これだけの物が動くという事は好景気だという事になります。
当然ですが価格は高騰していきます。
そして、あるタイミングで経済は均衡を見いだします。
つまり、上げとまると言うことです。ただし、これだけ景気が良いとすぐに株価が下がったりする事は無いということになります。
ウクライナ情勢も落ち着きそうなので、欧州の株価は値上がりするとみています。
世界に逆行する日本
世界は好景気になっています。だからインフレなんです。そのため金融当局が市場への資金量を減らして、金利を上げています。
それに逆行している国が世界に1つだけ有ります。
それが、日本なんですね。日本は、残念ながら低金利政策を日銀が続けると言っています。そのため国債を買いまくると宣言していますが、つまりは、円安になります。
世界は金利が高い、日本は金利が安いので金利の高い国の通貨が値上がりします。
日本は景気が決して悪くはない様ですが、良くもないので金利を上げられません。
これはどうなるかといえば、通貨が安い=輸入物価が更に上昇すると言うことを指します。
これが行き過ぎると、日本は資源高、輸入物価高のあおりを受けて物が売れなくなる=デフレ強化に動きそうです。
デフレになると物が売れなくなり、せっかく上がり始めた地価や株価に影響を及ぼします。
残念ですが、2022年も輸入物価が下がる要因はちょっと見当たらないですね。
世界景気が減速すると良いのですが、ちょっと今年はそんな感じはしないですね。
では、どうすればいいのか?
できることは限られています。価格は下がらない、むしろ後更に10%以上値上がりすると覚悟することです。
そのために、どうすれば良いのか?知恵を絞るしか有りません。
住宅を小さく、安い建材をなるべく使って、価格上昇を抑えるしか有りません。
家は売れなくなるでしょうが、大手が売れなくなるだけで、中小はまだまだ安いです。ただし、大手から御客様を奪い取る戦略が立てられない工務店は今後は厳しいと思います。
大手から御客様を奪い取る方策を今年は考えていきます。
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