木材乾燥のあれこれ

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《《《2023年4月15日 エコ住宅をつくる中小工務店のためのブログ第169号》》

木材乾燥については、含水率を下げるためにいろいろな乾燥方法が提供されています。

そして、木を切ったばかりの含水率が200%もあるような状態から、30%を切るような状態にするわけですが、先日ある工務店さんから、木材乾燥についていろいろ伺う機会がありましたので、ちょっと調べてみました。

現在、木材価格はウッドショックを経て、上がった価格が元に戻っている状態です。この相場というのは外国産の木材ですから、国産の木材価格はそれにつられて乱高下しましたが、現在は落ち着いているようです。

ですから、今後は他の建材と違って木材は安定してくると思います。

プレカットの手数料は上がっていると思いますが、原木の価格は元に戻っています。

さて、この木材の乾燥方法ですが、一般的に2つの乾燥方法があります。

高温乾燥と低温乾燥

高温乾燥というのは、木材の温度を100度以上に上げて、強制的に乾燥させる方法です。

そして、低温乾燥というのは60度ぐらいの温度でゆっくり乾燥させる方法で、温度を上げずに30%程度までさげる自然乾燥というのも低温乾燥に含めていいのかも知れません。

流石に、切ってすぐに高温で強制的に乾燥させると、木材の細胞壁が壊れますので、一般的には切って最低でも数ヶ月は自然乾燥を行います。

イメージとしては、伐採⇒丸太に加工⇒自然乾燥⇒機械乾燥(低温も高温)⇒製材という感じでしょうか。

高温乾燥が比較的多いのは、プレカットなどをつかってなるべく木材の加工精度を上げていこうと興行的な側面が多いですね。

数年前に、夢ハウスの赤塚社長に、高温乾燥のメリットをかなり伺ったので、高温乾燥こそが最高だと思い込んでいましたが、先日の工務店の社長の話は真逆だったので、驚きました。高温乾燥の木材は狂いがない分、脆いというのです。

低温乾燥は木材の風合いを生かした家づくりを目指すという事で、なるべく木材本来の粘りを残すという所に主眼が置かれています。

実は、この辺りの研究はかなり深くまで行われて論文も沢山出ているので、機会があったら東京大学農学部の青木准教授に一度まとめて話を聞きたいなと思っています。

実は、乾燥方法、樹種などによってもいろいろな違いがあるようなのですが、その当たりはまた別の機会にお伝えしますね。

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Posted by 湊 洋一