太陽光のウイグル問題

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《《《2023年7月24日 エコ住宅をつくる中小工務店のためのブログ第268号》》

かなりピンポイントになりますが、太陽光のウイグル問題が、話題になっていたので取り上げておきます。

ウイグルでは何が起きているのか?

ウイグルというエリアは、イスラム教徒が住んでいる中国領です。

元々中央アジアは独立国家が建国の機運があったようですが、戦前から中国空の影響力が強く、戦後は自治領として併合されてしまいました。

その後、核の実験場にされたり、イスラム教の崇拝を問題視したりして、最終的に人権侵害が行われているといわれています。

人権侵害の内容は、強制労働、親子の同居を禁じる、断種(こどもを産めなくする)、強制的に漢民族の男性との結婚など本当に酷いレベルの人権侵害から、日常的な映像システムを使った監視などの軽いものまで含まれています。

どれも、ウイグル系の方からの内部告発です。もちろん。中国東京区が100%それらを認めることがありませんから事実かどうかは解りません。

ですが、アメリカ当局はその一部を事実と認定して、ウイグルエリアでの生産物は罰則がついている輸入制限に踏みきりました。

ですから、アメリカに輸出をしようとするとウイグル以外の生産物だと証明しないといけません。

ただし、これは日本では適用されていませんから、日本にウイグル製太陽光パネルが入ってきている可能性があるのは事実です。

ウイグル製のパネル

ネットで検索したところ、ウイグルに関しては、CNNの下記の記事が目につきます。

太陽光パネルの供給網、新疆の強制労働に依存か<上> 米エネルギー政策の要に影

残念ながらこの記事には、ウイグル族の一部の話が含まれていますが、規模や場所などは書かれていません。

ということで、結局正直なところウイグル製のパネルや、ウイグル族が製造現場に関わっているというのは解りませんでした。

ただし、中国には500社以上の太陽光パネル工場があるようです。

2020年のトップ5は下記だそうですが、全てウイグルとはかなり距離があります。

(米SPV マーケットリサーチ【Solar Flareレポート】調べ)

・1位 Longi Solar(隆基緑能科技)・中国 陝西省 西安市
・2位 Tongwei Solar(通威太陽能)・中国 四川省 成都市
・3位 JA Solar(晶澳太陽能控股)・中国 上海市
・4位 Aiko Solar(愛旭股份)・中国 浙江省 義烏市
・5位 Trina Solar(天合光能)・中国 江蘇省常州市

太陽光パネルはサイズが大きくなるので、奥地から港まで運ぶロジスティクスは、馬鹿になりません。合理的な判断をする経営者は人件費だけで、製造拠点は決めませんからね。

ということで、ウイグル問題は、中国政府には是非解決して欲しい問題ですが、実際には難しいでしょう。

ただ、ウイグル問題と太陽光パネルの製造と同一視するのは、私は疑問です。

もちろん、中国政府の態度や国民への発言を見るとかなり権威的で、高圧的ですからあまり好きではありませんが、品質が良い商品を安価に取り入れる使命が我々にはあると思います。

太陽光パネルのセルの生産割合が世界シェアの80%を占める中国製を外す選択肢は難しいと思います。

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Posted by 湊 洋一