小屋裏エアコンは難しい
おはようございます。
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《《《2023年9月1日 エコ住宅をつくる中小工務店のためのブログ第306号》
ある小屋裏エアコンを搭載されたお客様から、夏暑かったというクレームが入りました。
リビングの室温が30度になったということでした。
この建物は、6地域の断熱等級6程度ですから、小屋裏エアコンを搭載するにはギリギリかな?という性能です。
ただし、日射の影響はそれほど受けにくい建物ですから、小屋裏エアコンの温度設定がちょっと怪しい感じでした。
というのも、小屋裏の温度が23度を下回っていなかったからです。
データを貰いましたが、許可をいただいていないのでこちらには載せられませんが、最低で23.5度、最高で28度までありました。
小屋裏エアコンというのは、小屋裏全体の充分に冷やして、それを各居室に分配しないといけないので、どうしても居室よりも涼しくないといけないのです。
どのぐらい下げるべきか?
では、どのぐらい下げるべきか?という疑問が湧きますよね。
それがあったので、モデルハウスのデータを貰いました。こちらは、公開して良いといわれているので、データを公開させて貰います。
こんな感じです。
このグラフには、屋外の温度、小屋裏の温度に加えて、リビングの室温が示されています。
ここはモデルハウスですから、エアコンが動いているだけで、普段は無人です。
そのため、夜の発熱はほとんど起きません。
みていただくと解りますが、小屋裏の温度は20度を切っています。それに対して、リビングは2度ぐらい落ちています。
本来は、小屋裏の温度を22度以下にすると、結露の恐れがありますので、22度はキープして欲しいのです。
モデルハウスですから、涼しい屋内環境を作りたいという要求から思いっきり温度を下げているのだと思います。
当然電気代が掛かりますので、実際の住宅ではここまで下げる事はしなくても良いでしょう。
エアコンの除湿性能
この建物は、ロスナイが入っていますので、その効果もあると思いますが、絶対湿度の分布もこのようになります。
屋外に比べて充分な除湿ができている事が解りますね。
LDKと小屋裏の絶対湿度が同じようなのは、無人で湿度が出る原因がないからだと思います。
正直なところ、真夏の小屋裏エアコンの温度と湿度のデータが、これほど出てくることはないでしょうから参考にしていただきたいと思います。
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