夏を涼しくする工夫
おはようございます。
MX代表のみなとです。
今日も、毎日のブログを書いていきます。
工務店の皆さんの力になったら良いなと思って書いています。
《《《2023年1月15日 エコ住宅をつくる中小工務店のためのブログ第82号》》》
なんでこの真冬に、夏の話を書くかというと、今週やっていた『ガイアの夜明け』で色々突っ込みどころがあったからです。
素人さんが少々誤解しても、それは誤解を解けば良いだけですが、プロが間違って覚えるのは不味いので、一応改めて書いてみます。
いきなり爆弾発言ですが、『夏は高断熱にすればするほど家が暑くなります』という事実があります。
ある条件下でそうなるのですが。
これは、無暖房の住宅と、断熱等級4の住宅を比べると当てはまらないのですが、断熱等級4ぐらいの住宅と、断熱等級7ぐらいの住宅を比べると基本的にそうなります。
つまり、断熱性能を上げれば上げるほど、涼しくなる間違えです。その誤解を解いていこうと思います。
逆に、断熱性能を上げれば上げるほど暖かくなるというのは正解です。
どうして家があつくなるか?
では、夏にどうして家が暑くなるのでしょうか?
それは、外気温が高いからですが、それだけだと60点です。
もう一つ、太陽光が住宅内に侵入するからなんです。
真夏は南側の窓はほとんど日が当たりません。ちょっとした庇で太陽光は侵入を防げます。東面と西面は朝の太陽と、夕方の太陽なので高度が低いのでバッチリ入ってきます。
なので、東西面の太陽をきっちり遮ると、太陽熱の侵入は防げます。
その上で、エアコンを回すと、きちんと冷房が効き始めます。
更に、一般的な3種換気だと、外の暑い熱がどんどん入ってくるので断熱等級6以上は、熱交換型換気システムを入れた方が良いと思います。
どうして断熱性能が夏に影響しないか?
どうして断熱性能が夏に影響しないか?ということですが、これは冬に比べて温度差が小さいからです。
外気温が40度という熊谷市の天気でも、室温は25度にしてしまうと寒く感じる方が増えますので、せいぜい15度です。一般的には10度以下でしょう。
冬は、外気温が暖かくても10度、寒いと0度。これを、屋内は最低でも22度ぐらいにしないと快適になりません。
これだと、良い条件でも12度、北国に行くと20度以上温度を持ち上げないといけないのです。
つまり、真冬は壁や窓を伝わって逃げていく熱を考えないといけないのですが、真夏は壁や窓空の熱の侵入よりも、生活廃熱や人体からの熱の影響の方が相対的に大きくなるわけです。
ということで、夏は太陽光の侵入を建物の外で、切ってしまうことで屋内は涼しくできますし、それは最低の断熱性能があれば充分ということになります。
言葉だと簡単ですが、理解するのは難しいかもしれないので、どこかで映像を作ってみたいと想います。
ですから、当社の家は断熱性のが高いので、夏も涼しいですというのはちょっと間違えなんですよね。
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