断熱等級5と6 3種換気と1種換気 2

おはようございます。

MX代表のみなとです。

今日も、毎日のブログを書いていきます

工務店の皆さんの力になったら良いなと思って書いています。

《《《2023年8月11日 エコ住宅をつくる中小工務店のためのブログ第285号》》

昨日の続きを書きますね。思わせぶりで申し訳ありません。

お盆休みになっているので、色々やることがあります。

家族でのイベントも重要ですからね。

さて、もう一度条件を整理したいと思います。

断熱等級5と断熱等級6の壁からのエネルギーの漏れの差と換気システムの違いの差はほとんどありません

そのため、断熱等級5+熱交換型換気システム(1種)か、断熱等級6+3種換気のどちらがエコなんだろうというのが疑問の始まりです。

これは、リアルに深刻な問題です。

というのも、断熱等級5⇒断熱等級6にするコストは、多分実行で50万円ぐらいでしょうか。断熱材のUPグレードと窓の性能向上の両方が必要になります。

3種換気を熱交換型換気システムにする場合は、ロスナイであれば15万円、マーベックスであれば材工で30万円、ベントサンで35万円ぐらいでしょうか。

どちらかといえば、換気システムを変えた方が安くできるわけです。

シミュレーション

では、大阪でプランは流石に出せないのですが、2階建てで82平米という建物でシミュレーションしました。日射の影響はあまり考慮されていません。

太陽光パネルが入っていますが、条件を確認していないので割愛させてください。

比較の対象は、暖房費です。電気代は1kwhあたり40円で算出してあります。

断熱等級5+熱交換型換気システム(1種)

年間暖房費 \66,227

年間冷房費 \23,600

年間換気費 \35,278

断熱等級6+3種換気

年間暖房費 \65,072 (差\1,155)

年間冷房費 ¥22,148 (差\1,452)

年間換気費 \21,009 (差\14,269)

結果は、断熱等級6の3種換気の方が少し安くなります。

これはシミュレーションの特性でどうしても熱交換型換気システムの換気費が高くなってしまいます。

一般的に3種換気に比べて、熱交換型換気システムの方がエネルギーを食いますが、最近の熱交換型換気システムは、ファンのモーターをDCファンにしているのでエネルギは3種換気と変わりません。

そのためこの換気費の年間1万円以上の差は生まれないとお思います。

つまり、年間で5千円から、8千円断熱等級6+3種換気の安いというのが実情です。

金額は微差ですので、工務店さんが建築コストの安い、断熱等級5で熱交換型換気システムをお客様に勧める気持ちはわかりますが。問題は、換気システムはあとから交換できますが、断熱性能はあとから変えられないという点が問題です。

年間5千円にしても10年間で5万円しか変わりません。多分、トータルコストを考えても、断熱等級5+熱交換型換気システム(1種)の方が機種にも寄りますが安くなると思います。

明日は、まとめとして、断熱等級6の熱交換型換気システムの場合と、断熱等級5での3種換気のシミュレーションもしましたのでそれを見ながら今後の進むべき道を考えてみたいと思います。

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Posted by 湊 洋一