ペアガラスのガスが抜けるとどうなる?

おはようございます。

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《《《2023年12月4日 エコ住宅をつくる中小工務店のためのブログ第398号》》》

明日から、人生初のダウンアンダーです。

南半球のことを英語で、DOWN UNDERといいます。

現在、向こうは初夏といったトロでしょうか。気候風土は楽しみですが、かなりの円安ですから、やよい軒の定食が2,500円からみたいな感じらしいです。

いや全く酷いですね。

さて、昨日の数値を使って実際の窓のU値を確認していきます。

物事を単純化するために、ペアサッシで考えてみたいと思います。

まずは、気体の熱伝導率

空気    :0.0241(0℃)W/mK

アルゴンガス:0.0109~0.05 W/mK

クリプトンガス:0.0057~0.029 W/mK

数値が小さいほど熱を通さないので、空気の2倍程度の性能がアルゴンガスには有ります。更に、その2倍がクリプトンガスだというのは、昨日のブログの通りです。

サッシにするとどうなるか?

実際にサッシにするとどうなるか?というと、ガラス+枠の総合性能での比較になります。

これは、YKKAPでもLIXILでも同じですね。

下記のデータは、YKKAPさんのガラスだけのデータの例です。

数値的に見ると、空気が1.6~1.8 W/平米Kなのに対して、1.3~1.5 W/平米Kになっています。

数値的には、0.3 W/平米K程度の差ですが、割合でいえば17~18%程度の差だということになります。

クリプトンの時のデータが解らなかったのですが、性能差が2倍で、2割以下しか差が生まれないので、ペアサッシで、クリプトンがあった場合は、1.1~1.3 W/平米K程度かなと予想されます。

これを窓だけと製品になったときのU値で比較してみると、こうなります。

空気 複層窓     1.12以上 W/平米K (ガラスのみ 1.6~1.8 W/平米K)

アルゴンガス 複層窓 1.08以上 W/平米K  (ガラスのみ 1.3~1.5 W/平米K)

これがガス入り、空気のみの性能差になります。

ギャップも差がありますがガスが抜けるとかいってもそんなに差が無いのかな?と思います。

このデータはあくまで上記に示した例ですし、当方はあまり窓には詳しくないですが、結論としてこんな感じです。

ガスが抜けて、性能が下がっても精々10%程度。(ガラスだけの性能が2割下がっても、窓全体で考えたら1割程度の寄与率)って事ですかね。

1度、窓の詳しい方にどうしてそうなるのか色々聞いてみたいなと思いました。

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Posted by 湊 洋一