防火認定の実際 3
おはようございます。
MX代表のみなとです。
今日も、毎日のブログを書いていきます。
工務店の皆さんの力になったら良いなと思って書いています。
《《《2023年2月4日 エコ住宅をつくる中小工務店のためのブログ第102号》》》
今日は2日間に渡って書いてきた防火認定のまとめについて、お伝えしていきます。
基本的なプロセスというのご理解いただけたと思います。
プランニング ⇒ 試験体制作 ⇒ 燃焼試験 ⇒ 結果報告 ⇒ 委員会
この流れで、防火認定の取得になります。
この一連の費用は、試験体制作費用が100万円前後、試験費用は法定価格で130万円ぐらいです。
これに税金がかかってくるので260万円前後という事になります。
燃焼炉の使用費用ですが、額の価格が上がったので少し値上がりしているようです。
試験体制作費用に関しては、実費では30~50万円という所ですが、指定工場のみの製作という事でかなり高い会社もあるようです。
100万円前後というのは、当社が発注している会社の価格になります。
これからご理解いただけるのは、これだけの費用をかけないと1パターンの防火認定が取得できないということですね。
ある意味、参入障壁になっています。お金ないと防火認定取れませんから。中小企業には補助して欲しいな。
これに、コンサルが入る場合はコンサル費用として、50~100万円程度の費用がかかるようです。爽雨すると試験のプランニングから書類作成まで全てやってくれますが、社内にノウハウが溜まっていきませんから、なるべく社内でやるようにしています。
そんなことで、3年ぐらいで300万円ぐらいの収益が見込めるのであれば、当社として防火認定は取得しますとお伝えしたわけです。
こんな場合はどうする?
実は、ウレタンに限ってですが。厚さにばらつきが生まれます。
100倍発泡の場合も、30倍発泡ウレタンの場合も厚さが要素に入ってきます。グラウスウールの場合はほとんどのケースが100mm充填ということになると思います。
防火認定の場合は試験体は1種類ですから、どんな厚さに断熱材をすれば良いか?という問題が出てきます。
ウレタンの場合に限っては、薄い試験体の方が火に弱いという論文がありますので、それを使って、当社の場合は、30ミリのウレタンで試験体を使って、最大の厚さ120ミリまでOKという形にしています。
なので以下の試験体は、かなりウレタンが薄めになっているのです。
EPSの場合も以前は同様な対応でしたが、最近では厚い物と、薄いものの2つの試験体をとおして、その間はOKという形になっています。
防火認定に関してはいえば、完全に学術的な視点での審査になりますので、その論文が出ていれば、その後はOKという判断になる様です。
同じように面材も、ラーチ合板の面材で試験体をつくっておけば、石膏ボード系やパーティクルボード系の合板は面材として認めるという事になっています。
断熱材も、一番弱い断熱材が石油系のナイロンやポリスチレンで、一番強い物は、ロックウールと順番が決まっていますので、燃えやすいもので試験が通れば、当然燃えにくい物は問題がないという判断をすることが多いですね。
更にいろんな条件があります。ご興味があれば何なりとお問合せください。
とにかく、これらの条件による有利不利の情報はプランニングの時にとても役に立ちます。これらの情報を知っているのと、知らないのでは試験体制作のプランニングに大きな差が出るのです。
当社はこんな古くから認定を取得している建材メーカーんら当然知っている事を、質問して一歩一歩理解してきています。
まだまだ歩みは止まらないですね。引き続き頑張りますので、ご支援お願いいたします。
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