防火認定の実際 1

おはようございます。

MX代表のみなとです。

今日も、毎日のブログを書いていきます。

工務店の皆さんの力になったら良いなと思って書いています。

《《《2023年2月2日 エコ住宅をつくる中小工務店のためのブログ第100号》》》

当社は断熱に関してはかなり真面目に活動しています。

なので、たまに『コンサル?』と言われることがありますが『断熱屋です』とお答えしています。

正直コンサルできる知識はあります。WEBも広告も、SNSも少なくとも船○総研の若いコンサル以上には知っていますから。ぶっちゃけ、それはそれで食えるレベルです。こうして毎日ブログを書いて、メルマガも書いています。セッション数も月間1万を超えてきました。ありがたいです。

ですが、断熱施工と断熱材の販売が当社の本業です。ウレタン(30倍も100倍も)もEPSもグラスウールもやっているのは多分日本では当社だけです。皆さん見積依頼お待ちしております。と、一応余り期待しないで売り込んでみました。

ということで、こんなつまらない、地道なこともコツコツ真面目に断熱施工+提案をさせてもらっています。本当に地味ですが、これが当社の収益の半分以上を支えてくれています。

当社が行っているセミナーなどは割と派手なので、そんな世界ばかりだと思われていますが、施工の見積り、提案、実際の施工は地味な世界なのです。

その地味の中の最たる物に、防火認定というプロセスがあります。

なんだか、地味だ地味だと書いていて暗くなりますが、やっている中の人は真面目で、いい人が多いです。当社も含めて、快適な住宅を建てるための縁の下の力持ちですね。

最近は、テレビでもこんな製造プロセスや試験にも興味を持って報道してくれるようになったので、それはとても有意義だなと思っています。(ちなみに、僕が最初に就職したレオン自動機という会社は食品業界の縁の下の力持ちでした。よくテレビにここの機械は登場しています。元いた会社なので、また出てたと思うのです。でも、この話はまた別の機会にしますね。)

この防火認定は、主立った所は、断熱材の協会とか、メーカーが取ってくれているのですが、試験費用がかなり高い上に、技術力が必要です。全ての材料とか組み合わせは予算的に難しいですからね。つまり、ドカンと売れるゾーンはメーカーや協会が面倒を見てくれます。

例えば、当社がメインにしている30倍発泡のウレタンですが、30分の防火は、サイディングも金属サイディングもウレタン協会で防火認定を取ってくれたのですが、45分の準耐火に関しては取ってくれません。頼んだのですがダメだそうです。

そのため、施工店である当社が取得しました。(45分準耐火=30倍硬質ウレタン

これは、実際に45分の準耐火をウレタンで取ったときの写真です。ウレタンで45分の準耐火まで取っている会社も少ないので、3階建て準防火地区などの施工があったら見積依頼お願いいたします。(今日は売り込み多めですね。)

試験体の燃焼試験は全国に6から7カ所しかない国土交通省が認定している燃焼炉で試験体を作って燃やす試験が必要です。

工務店さんの方でもその実態はほとんど見たことがないと思いますので、このブログでミニツアーをやってみたいと思います。

当社はこれまで、埼玉県草加しにある建材試験センターで防火試験を行ってきました。ここは日本で一番試験を行っている組織です。西日本の山口にも燃焼炉を持っています。

この他に、北海道総合研究機構の建築研究本部(北総研)と、日本建築総合試験所日本木造住宅産業協会ベターリビングなどが防火試験を行っています。

現在は一番後発のハウスプラスという組織で試験を行っています。こちらはまだ試験スケジュールに余裕があるからです。

実際の試験の検討のために

これも、それぞれのサイトを見て貰えれば試験の過程はなんとなく掲載されていますが、まじまじと考える機会なんてないと思います。今日と明日で、そのプロセスを解りやすくお伝えします。

防火試験を検討するにあたって、どんな試験体をつくるか考えないといけません。

つまり、一番大切なのはプランニングなんです。

どんな構造を組み立てたら、工務店さんは数多く使って貰えるか?ここから試験体の構造検討プロセスが始まります。

いくら試験に通っても、材料が高すぎるとか、一般的でない材料ばかりだと試験をする意味がありませんからね。

当社は今のところ試験は、すべて木造軸組で取っています。

これは、2×4だとマーケットがどうしても小さいからです。現在のマーケットシェアは、住宅では木造軸組が80%、2×4住宅は全体の10%以下ですから。

そして、組み合わせでは外壁材が、セラミックサイディングの場合と、金属サイディングは別のパターンになります。もちろん、木材の外壁材も別パターンになります。

厳密にいえば、ビスなのか?タッカーなのか?釘なのか?によっても異なります。

ありとあらゆるパターンの組み合わせで、どれが皆さん使っていただけるか?を考えるのが一番始めです。

ですから、現在当社では数をコミットいただければ試験認定取得を行っています。当社から材料の購入か施工をお約束いただいて、当社が1から3年で300万円ぐらい収益が得られると思えば、試験のプランニングを行いますので、お問合せからご依頼ください。

明日は、実際の構成と試験の実態をおしらせしますね。

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Posted by 湊 洋一