夏の湿度はあまり関係ない 問題は冬の断熱 1
おはようございます。
MX代表のみなとです。
今日も、毎日のブログを書いていきます
工務店の皆さんの力になったら良いなと思って書いています。
《《《2023年10月29日 エコ住宅をつくる中小工務店のためのブログ第362号》》》
こんな発言がありました。
これよく言われるけど、結局湿気の問題なんだよね。夏の高温多湿に耐えてかつ冬の断熱に対応する家を作ると高くつく。作れないわけではなくコストの問題。
この発言の元の方は、多分素人なんじゃないかなと思いますが、このような事をおっしゃっています。
夏の湿度除去が大変で、主に冬対策である断熱性能を上げられない。
ということが趣旨だと思います。
正直なところ、夏の湿度除去はそんなに難しくないんです。
これまでブログを読んでくださった方は解ると思いますが、エアコン1台で除湿が可能です。
問題は、気密ですが、最近の建物の気密はしっかりしています。
ということで、湿度ですが、除湿量に関しては、こんな感じです。
エアコンはどのぐらい除湿できるのか?(MXエンジニアリング ブログ)
冷房 2.3kg/h
再熱除湿 1.5kg/h
弱冷房除湿 1.1kg/h
これでちょっと計算してみたいと思います。
建物の気積 100平米x天井高さ 2.5mの時 気積は250立米になります。
湿度が 27度で 70%の時の絶対湿度は 15.7g/kg(18g/立米)
35度で 25.1g/kg(27.7/立米)
これを 室温27度で 60%の時の絶対湿度は 15.5.1g/kg(13.4/立米)
となります。
つまり35度の湿度を立米あたり 27.7g/立米 から 湿度60%の 13.4g/立米まで下げようと思うと、建物全体では 14.4g/立米 x 250立米 3600gつまり、3.6kgを除湿すればいい事になります。
冷房であれば、1時間に2.3kg除湿できますので、たった2時間あれば充分に除湿できるレベルしか湿度ってないのですね。
冒頭の湿度除去なんていうのは、気密が良い住宅だとそんなに問題が無いという意味わかって貰えたでしょうか?
ちなみに、3.6kg除湿して、換気システムで1時間に0.5回の換気で1時間に、1.8kg湿度が供給されるとすると大変ではありますが、冷房運転して知ればいずれ湿度は下がっていきます。
このときの電気代は、定格が4.4kwh程度の14畳用エアコンを使うとして、定格の70%程度で運転しているとすると、3kwh程度の消費電力ですから、1kwhあたりの電気代が40円とすると、時間120円。1日24時間回すと960円。1ヶ月3万円になります。
これを1種換気のエネルギー交換型換気システムにすると、必要な除湿量が半減するので、電気代も60%程度になることもあり得ます。つまり、2万円程度です。
当社でシミュレーションを回しても、月に1~2万円が冷房代となって、これに除湿量も含まれることになります。
大したことないというのがよくわかって貰えるとお思います。きちんとした家づくりをすれば除湿なんて大したことはありませんからね。
冬のしっかりした断熱の望んで欲しいと思うのです。明日は、断熱編をお届けいたします。
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