気密の本来の意味

おはようございます。

MX代表のみなとです。

今日も、毎日のブログを書いていきます

工務店の皆さんの力になったら良いなと思って書いています。

《《《2023年11月30日 エコ住宅をつくる中小工務店のためのブログ第394号》》》

何だかよく知らない設計士が,『気密が悪くても良いんだ。C値は1.0ぐらいが一番いい』みたいな映像を上げています。

あえてリンクは張りません。間違った事を堂々と流しているのはちょっと腹が立ちますが、それに賛同するコメントが付いていてアホかいなと思いました。

批判はともかく、今日は青森に来ています。

明日、日本で一番北にあるドイツのパッシブハウス認定を受けている建物を見に行きます。

ドイツのパッシブハウス

ドイツのパッシブハウスの認定を取得するためには、C値は0.2ということになっているのですが、実際はそれでは通りません。

何故かというと、圧力を掛けるから。

日本の基準での気密測定は、ファンで一定方向に排出して、その抵抗みたいなものを測定します。

ところが、ドイツの基準では,建物に圧力を掛けて、C値を図って0.2を切っている事を求められるので、日本の基準で0.1ぐらいでも怪しいものです。

とにかく、気密はエネルギー消費に大きく関わってきています。

それがイマイチだと、本当にエネルギーがダダ漏れになります。

ドイツのパッシブハウスの基準は最高の暖房エネルギーも基準があるので、暖房器具をなるべく使わないようにして暖を取る工夫も必要だったりします。

当社はパッシブハウス・ジャパンには参加していいないので、詳しいところは会員さんに聞いてください。

気密が悪いと寒い

青森の工務店で、小松工務店という会社があります。社長の小松社長は、新住協の重鎮です。

支部長を何年もされていましたが、会社はWEBサイトもありません。社長は無くていいおっしゃいます。忙しすぎても困るというわけです。

紹介だけで、社員4名を確り雇っていけるだけのものはあるということですね。

その小松社長が、断熱より気密が優先だとおっしゃいます。

青森でも気密さえ。気流止めさえ確りと入っていたら、断熱がしょぼくても暖かいというわけです。

かやぶきの屋根は、屋根面が400mm以上厚いのですが、U値としては大したことがありません。土とは稲わらが主体だからです。

ですが、気密さえしっかりしていれば充分暖かいというわけです。

気密をなんとなくイメージで語ったり、実際の測定方法を知らずになんとなく、息苦しいという表現を見るに付け、実践を知らず語れるYouTubeは怖いなと思います。

ただし、唯一正しいのは、気密のC値0.5と0.2は,実際の建物ではエネルギー消費においてはそれ程影響はありません。それは事実です。

ドイツのパッシブハウスは、10wでも、5wでも削減に行きますが、一般的な住宅ではそこまでは必要ないですからね。

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Posted by 湊 洋一