住宅の省エネ性能の光熱費表示検討委員会

政府の大転換

先日、エコワークスの小山社長からYOTUBEを拡散して欲しいと連絡がありました。

すでに、新建ハウジングなどでもシェアされていますし、メルマガにも書きましたが、まだ見ていない方は、『第5回再生可能エネルギー等に関する規制等の総点検タスクフォース』とYOUTUBEで検索してみて下さい。上記の映像を見ることができます。

この映像で、見ていただきたいのは、東京大学の前准教授のお話、サンゴバンのプレゼンと最後の河野大臣のコメントだけでいいと思います。

この映像では国土交通省が、外皮性能の義務化を見送ったことについて、執拗に責めされていまして、最終的に、河野大臣が、『環境省で規制を作ってもいい!』と言い切ったことが結論になりました。

これは、菅総理が2050年にカーボンニュートラルにすると言ったことに対するアクションです。この映像の中で、河野大臣がその結果ゲームチェンジしたんだとおっしゃっていましたが、最近の報道では断熱性能の義務化が2025年をめどに行われることに決まったようです。

建物の光熱費表示

さらに、建物の光熱費表示をする指針でもでています。国土交通省では、下記のような委員会で方針を決定しています。

住宅の省エネ性能の光熱費表示検討委員会

委員の構成を見ると、芝浦工業大学の秋元先生や、北総研の鈴木大隆先生などの環境系の先生とSUUMOやHOMESといった物件情報サイトの責任者などが参加しています。

つまり、我々建築業者というよりも、不動産業としての動きのようですね。

その会合の資料の中には下図がありました。

これはEUでは一般的な光熱費表示です。建物がA~Eぐらいまで分かれています。この光熱費表示は、主に賃貸物件の広告や、中古物件の売買などに使われています。

実際にEUでは段階的に全ての住宅を古い家も、新しい家も全て、例えば2030年までにCグレードよりもいい家にする様に義務化するということを発表しています。

日本ではこの義務化に関して、かなり遅れているので、ここまでドラスティックなことができるか

疑問ですが、EUのように義務化されると建築業者にっとはビジネスチャンスが生まれます。

その結果として断熱改修という言葉は、どんどん一般化して行く事が予想されますね。

エコ住宅への勉強がまず第一歩

ここからは、あくまで予測ですが今後の流れを想像してみます。決定事項は下記の2つです。

1. 春(4月)からは説明義務化スタート
2. 2025年4月から、4等級の義務化

2025年前後で、光熱費表示が始まる可能性が高いと思われます。

結果として、2025年頃から、建物の断熱性能への要求がかなり高くなると思います。

ですので、皆さんにお願いなのは、今すぐ最低性能をZEHグレードにして欲しいと思います。もうやっている会社も多いと思いますが。

そして、遅くとも来年ぐらいには、UA値0.45前後のG2グレード前後の建物を検討してみて欲しいのです。

更に、外張り断熱も一度試してみてください。当社は外張り断熱の住宅を沢山協力させて貰っていますが、顧客満足度が非常に高いのが特徴です。

これは、当社が外張りを売っているからと言う面もありますが、それ以上にお客様にとって快適な住宅を作ることができます。

費用的には、外張り湿式、延べ床で2~3万円のコストUPになります。

Posted by 湊 洋一