ウレタン断熱事情 Vol.1956_2021/12/13
★1分で読める!ほぼ日刊MXニュース ★ Vol.1956 2021年12月13日号
おはようございます。
みなとです。
ウレタンの事情が悪くなってきています。
当社もご発注いただいている分は何とか
やりくりしていますが、どんどん苦しくなっています。
今日はそんなお話です。
今日も『1分で読める』をテーマに工務店経営に役立つ情報を提供していきます。
よろしくお願いいたします。
ウレタン断熱事情
ウレタンの断熱には100倍発泡と、30倍発泡があります。
イノアックさんだけは、50倍発泡というモノが
ありますが、これも性能的には30倍発泡と同等ですね。
そして、30倍発泡ウレタンは、去年はB種の1から、
A種の1H という種類に変わってきています。
このA種の1Hには、HFOというガスが使われています。
このガスは、代替フロンと呼ばれているもので、
ウレタンを発泡させる時の基材になります。
そして、このガスがウレタンの膜で包まれるので、
断熱性能を担保しています。
ところが、このHFOの世界生産のおよそ半分を
生産しているアメリカ工場が今年9月の
ハリケーンにより被災しています。
それが現在生産停止になっています。
また、ウレタンの原料の一部が中国での電力事情の
悪化によって、生産量が減ってきています。
更に悪いことに、例年12月から2月ぐらいが
年度の境目であるため、大型建築物の現場では
ウレタンがとても使われる時期になっています。
その結果としては、最大手の日本アクアが
工務店の受注を差し置いて、ゼネコンの
現場を優先しています。
また、ウレタンの逼迫によって、
種類の変更も余儀なくされています。
また、どの建材も同じように12月から
値上げの波が来ております。
すでにご発注いただいている物件の価格の
変更はしていませんが、今後は2段階で
小幅の値上げがあるかもしれません。
もちろん、いつどうするかは事前に
お伝えして行きますのでご安心ください。
現状のウレタン事情のご報告でした。