火災に関しての誤解 Vol.1937_2021/11/24
★1分で読める!ほぼ日刊MXニュース ★ Vol.1937 2021年11月24日号
おはようございます。
みなとです。
先日の展示会にお越しの方へのお礼状を
早速送ったのですが、すぐにお返事が。
すごいなと思います。
とにかく、スピードこそが今の世の中の要求なんですね。
今日も『1分で読める』をテーマに工務店経営に役立つ情報を提供していきます。
よろしくお願いいたします。
火災に関しての誤解
先日、EPS(発泡スチロール)が断熱材と
認められているのはおかしいと
書かれている方がいらっしゃいました。
当社の場合は防火認定という作業を行っています。
45分間にわたってバーナーで試験体を焼き尽くすわけです。
当初の温度が700度ぐらいで45分かけて
900度に向けて上げていきます。
EPSは200度越えると溶けて落下します。
その後帰化して無くなります。
EPSは、270度が融点です。
炭素と水素で構成されているので、
燃えても有害物質は出しません。
激しく燃焼する事もありません。
グラスウールの融点は400度前後ですので、
防火認定を取得する際には、
これも溶けてなになってしまいます。
よくEPSは樹脂製品だから燃えるけれども、
GWは燃えないという言葉を聞きますが、
両者の特性としては、700度の中では
そんなに大きな差は無いともいえるのです。
実際には、45分も燃やしてしまうと、GWだろうが、
EPSだろうが、セルロースファイバーだろうが
壁の中は跡形もなく何もなくなっています。
残っているのは石膏ボードと柱、間柱だけです。
柱、間柱も日が入ると1分間に
0.6ミリずつ炭化していきます。
つまりは、30分もすると両側で1.8センチずつ
炭化するので30ミリの間柱は上下に
痕跡があるだけで消えて無くなります。
3.5寸の柱と石膏ボードが室内を守る砦になっています。
石膏ボードの含有水分が飛んでしまうと、
内壁の表面温度が急上昇します。
30秒間の間に100度も上がるような現象が見られます。
実際の火災になるとEPSもグラスウールも
セルロースも、ウレタンも大して変わらないのです。
それよりも、45分の告示だと9.5ミリと12ミリの
2重バリなっているのは、それが屋内を守る力が
強いからということが言えます。