文章化 Vol.1525_2020/10/8

★1分で読める!ほぼ日刊MXニュース ★ Vol.1526 2020年10月8号

おはようございます。 みなとです。 
今日は松尾設計室の松尾先生のセミナーがあります。
松尾設計室のチェックリストというのは
かなり膨大でして、引き渡す前にしっかり確認するほか、
設計、プラン時にも外していけないというチェックリストがあります。
どんな細かいことでも文章化しておくことは大切です。

今日も『1分で読める』をテーマに工務店経営に役立つ情報を提供していきます。
よろしくお願いいたします。

文章化

松尾先生のセミナーを企画していて、
いつも他のセミナーや講師との差を感じていました。
もちろん、セミナーだけであれば過去に当社の
代表を行っていた中村さんは非常に良いセミナーを行います。
赤澤先生も非常に良いセミナーをされます。

ですが、松尾先生のセミナーはなんとなく特別感が
あるのですが、それは言語化能力なのかもしれませんね。

この言語化というのは、とても軽視されていて、
会社経営においてとても重要なのですが、
かなりおざなりにされている事です。

もしかしたら、大手と中小の物作りの違いというのは
ここなのかもしれません。

大手は、住宅会社でも、機械メーカーでも、電気会社でも
ほとんどの会社で社員が大勢います。
そして、物作りでも、販売においても複数の人間が
同じ自社商品を取り扱います。

その場合は、営業マン単位や設計者単位で
説明が大きく異なったり、デザイン方針が違うと
自社らしさというのがなかなか表現できません。
大手であれば、ミサワホームだとミサワホームらしい
雰囲気ですし、アイフルならアイフルらしい雰囲気があります。

そして、この全社に漂う雰囲気が企業文化であり、
商品が帯びている雰囲気ということになります。

そして、どの商品も最低限達成すべき基準が、
きちんと文章と絵や写真で表現されて、
どの社員がチェックしても、それに反しているところは
指摘できるというものです。

もう10年以上前になりますが、とある工務店さんの
見学会を見に行ったとき、廊下の脱衣所のドアとトイレのドアが
なぜか逆に着いていて、お互いがぶつかるような作りに
なっている家がありました。
その頃はそれほど間取りに興味が無かった上に、
経験が少なかったので、こんなものかなと思っていましたが、
どう考えてもおかしいですよね。

こんなのは誰でも解る例ですが、本当に気がつかない
細かい点できちんと文章化しておくと誰が見ても
設計のチェックができるようになります。

もちろん最終チェックは社長がやるべき事なのですが、
軽いミスが減って、引き渡し前のダメ工事が減らせます。

松尾先生も膨大な経験や、他社の物件見学の折に、
おかしなところ、失敗をきちんと記録して
2度と起こさないという着眼点でマニュアル整備された
結果として、現在の非情に細かいチェックリストが
存在しているのかなと思いました。

とにかく、何でも言葉に出して、絵に描いて、
写真に撮って記録していく、さらにそれを全社で共有する
ということが会社の技術向上、お客様へのサービス向上に
つながるのかなと思った次第です。やり方は何でも良いのですが、
記録をするという点だけでもまねてみてください。

Posted by MXeng