床下エアコン 成功のためのステップ
こんにちは。
今日もご覧いただきありがとうございます。
株式会社MXエンジニアリングの湊です。
さて、今日も工務店を元気にする記事を書いていきたいと思います。
《《《2021年10月13日の湊洋一のブログ第92号》
床下エアコンをやってみたい!
最近、こんな要望が多くなってきました。
床下エアコンにチャレンジしてみたい!
もちろん、見よう見まねでやってみて、大成功ということも有ると思いますが、転ばぬ先の杖ということで、床下エアコン成功のためのステップ書いて起きます。
まずは、床下エアコンのメリットから
- リビングの床全体がほんのり温かく、床暖房不要
床暖房にすると無垢の床が使えないですし、使えても樹種を選んで更に高いです。
床下エアコンならそれも不要ですよね。
基礎の中の安定した空気を使える
地中熱では無いですが、床下の空気は夏涼しく、冬は比較的暖かく安定しています。
これが使えるのも少しだけメリット。
少しだけと書いたのは、実際には空気を回し始めると床下の空気はどんどん入れ替わるので外乱の影響が小さいぐらいのメリットしかありません。
エアコン1台で空調が可能
エアコン1台あれば建物全体の空調が可能です。当然ですが、光熱費も安くできますし、機器代金もやすいですよね。
多分、この他にも沢山あると思いますが、床下を一つのチャンバーとして考えるのが良いアイデアだなと思います。
どんどん広がると良いなと思っています。
床下エアコン導入までの手順
次に、床下エアコン導入までの手順をお伝えします。
床下エアコンは単純ですが、これを守るべきというポイントがいくつかあります。
そこをしっかり守っていただければ、わりと簡単です。ですが、それを外すとこんな問題が起こります。
床下エアコン失敗例
- 容量が足らなくてエアコンを回しても寒い
- エアコンの吸気口を塞ぐとエアコン能力を発揮できない
- エアコンの吹き出し口から空気が逆流する
- 基礎スラブに熱を食われてしまって、なかなか暖まらない
これらの問題を起こさないようにこの手順で進めましょう。
- 建物の冷暖房負荷を計算
- 同時にエアコンのサイズを選定
- 1階から2階への空気の流れを考える
- 1階のガラリの配置を考える
- エアコンの配置、設置方法は下記の通りです。
これは当社が作った図面ですが,元々は松尾設計室の松尾和也先生の『ホントは安いエコハウス』に載っていますので、良かったら購入してみてください。
エアコンの風量は700立米ぐらいあります。その風量が余り抵抗なく通ってくる事を考えると600ミリぐらいの長さのガラリが2-3本では足りません。
では何本いるのか?を考えると、最低でも6本は必要かなと思います。ですが、それでも足らないケースがあると思いますが、床の雰囲気を壊すこと無く8本以上は検討ください。
もちろん設計上の制約はあると思いますが、このあたりは相談いただきたいなと思います。
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