ガラリの重要性
こんにちは。
今日もご覧いただきありがとうございます。
株式会社MXエンジニアリングの湊です。
さて、今日も工務店の役に立って、元気になる記事を書いていきます。
《《《2022年3月1日の日本一わかりやすいエコ住宅の作り方ブログ第224号》》》
床にはガラリを
床下エアコンなどをする時には、基礎断熱をします。
基礎断熱の場合は、気密パッキンです。
当たり前ですが、通気を屋内側に取らないと、床下がかびます。
ということで、ガラリをしっかり付けないといけません。
しかも、床下エアコンを取り付けると無敵になります。
理由は、床下に暖気を送り込めるからです。
暖気を送れれば、相対湿度を下げられます。
真冬で、床下が12度だったものを、24度ぐらいに持ち上げると、相対湿度はそれだけで劇的に下がります。
12度、 相対湿度60% ⇒ 絶対湿度5.2g/Kg
24度、 相対湿度28% ⇒ 絶対湿度5.2g/Kg
とほぼ同じ値になります。
12度、湿度60%ではカビは繁殖しませんが、32度、湿度80%では充分に繁殖する環境が整います。
床下に密閉空間を作ってしまうだけで、その環境は簡単に作れるわけです。
ですから、床下エアコンや、床下への送風機に加えてガラリの取り付けは必ず必要です。
先日もある有名工務店が、ガラリを設けていないのではないか?という疑惑の問い合わせがありましたが、実態は解りません。
ガラリは必ず必要だと伝えておきました。
床下冷房には注意が必要
更に、たまに見るのが、床下のエアコンで冷房と暖房をおこなうというものです。
これはとても大きなリスクがあります。
それが、夏の冷房における床下の湿度です。
夏になると、外気温は35度で60%以上の湿度が当たり前になります。
これをエアコンで、18度ぐらいに下げると、絶対湿度はこうなります。
35度、相対湿度60% ⇒ 絶対湿度21.4g/Kg
そして、
18度、相対湿度100% ⇒ 絶対湿度12.9g/Kg
22度、相対湿度100% ⇒ 絶対湿度16.7g/Kg
ということは、18度になった瞬間、空気1kgあたり8.5g結露を起こします。
更に、22度でも4.7gの結露をおこするので、これが床下に広がるとカビの態発生を生みます。
ですので、気密パッキン+床下エアコンの時は必ず床のガラリは必要になります・
ご注意下さい。
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