エアコンをかけているのにジメジメ
こんにちは。
今日もご覧いただきありがとうございます。
株式会社MXエンジニアリングの湊です。
さて、今日も工務店の役に立って、元気になる記事を書いていきます。
《《《2022年7月7日本一わかりやすいエコ住宅の作り方ブログ第349》
どうしてエアコンをかけているのに?
我が家のことですが、1Fはエアコンをかけて、サラサラというか、温度も湿度も充分に下がっている感じでした。
ところが、2Fにあがった途端にジメジメしてしまいます。
温度設定は同じぐらいなのですが、どうしてこうなるのか?考えてみました。
1階と2階の条件の違いはこんな感じでしょうか。
夏なので、2階は少し1階に比べて温度が高い。
2階のエアコンの製造年月日が少し古い。
2階のこの部屋には常時子供3人が寝ている。
2階はフローリングだが、1階はLDKがフローリングで、畳の部屋もある。
それぞれに違いを検証してみたいと思います。
温度が高いと湿度が高い?
都内の湿度はこんな分布をしています。
6月から9月までの平均湿度が70%を超えています。
仮に相対湿度がどこも同じ75%としたときの絶対湿度は、こんな感じです。
6月 平均気温 22.6度 絶対湿度 14.9g/立米
7月 平均気温 26.5度 絶対湿度 18.6g/立米
8月 平均気温 27.9度 絶対湿度 20.0g/立米
9月 平均気温 24.4度 絶対湿度 16.5g/立米
これを見ると、最低は6月で、最高は8月になります。
22.6度の相対湿度75%よりも、27.9度の相対湿度75%の方が5g近く水蒸気量が多いことになります。
これはかなり大きいですよね。
2階の方が室温がより高いとすると、空気中の水蒸気量は圧倒的に2階が多いわけです。
これが、室温を冷やす事によって、床に結露する現象が起きていると思われます。
新しいエアコン
新しいエアコンの方が除湿量が高いという可能性もあります。
カタログでその違いは、きちんと明示されいません。また、2階のエアコンは購入年次がおよそ12年前。1階のエアコンは、4年ほど前です。
8年間も違うと消費エネルギーも少し違いますし、多分除湿量も違うかかもしれません。
この辺りはカタログだけでは除湿量が不明なため、答えがわかりませんでした。
部屋の中の人数
不感蒸泄という言葉がありますが、これが人間一人あたりの空気中に供給される水蒸気量になります。
汗や、呼吸によって体内から奪われる水分です。汗あまりかかないとして、呼吸からはおおよそ1リットルの水蒸気が供給されます。
就寝時なので、8~10時間とすれば1日の4割いるとします。3人いると、1.2リットル。
8畳間だと、910x4x910x4x2500=約33立米
1.2リットルは、1.2kgとして、立米辺りに換算すると36gになります。
1階は、大人が2名ほぼ常時いるとしても、16畳程度になります。
2リットル=2kgとして、16畳は66立米です。おおよよ立米辺り30gとこちらもかなりになりますが、2階よりずいぶんマシですね。
部屋のフロアー材による違い
また、フロアー材によって感じ方は全く違います。
吸湿量は畳は6畳で500mlの吸湿量があると書かれています。吸湿するとそれが放出されるまで、それ以上吸湿でないのではありますが、そもそも、畳はフローリングに比べて接触面の温度が下がりません。
凸凹が大きいので、空気中の気温に倣いやすいという性質があります。
ということで、フローリング麺では結露する可能性があっても、畳面では結露しにくいということで、足で触ってもベタベタしにくいというメリットが大きいですね。
まとめ
今日は、2階と1階の湿度について考えてみました。
ぶっちゃけていえば、温度が高い方が同じ相対湿度でも、絶対湿度に違いがあるということをご理解いただければ、基本的な部分は理解できるかなと思います。
絶対湿度をどんどん活用できるようにしてくださいね。
また、メルマガも頑張って毎日書いています。お申し込みは下記からお願いいたします。