古い家はどうして加湿が必要ないのか?

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株式会社MXエンジニアリングの湊です。

さて、今日も工務店の役に立って、元気になる記事を書いていきます。

《《《2022年7月6日本一わかりやすいエコ住宅の作り方ブログ第348》

冬に加湿なんてしたことない

昨日の投稿を見た方から、『冬に加湿なんてしたことない』という方から投稿がありました。

昨日の投稿の結論は、都内で1日に12リットルぐらいは加湿しないといけないというものです。

方や12リットルの加湿、方や加湿無しで快適というのは何が違うのでしょうか?

大違いですよね。

では、それがどうして起こるのか考えてみました。

その原因は建物ではなく、ガスファンヒーターとエアコンになります。

建物が古いと、断熱も弱いですから、どんどん建物が冷たくなります。

そのため、暖房器具の吹き出し震度が重要です。

エアコンの場合は、50度程度ガスファンヒーターの場合は、90度前後の様です。

そのため、ガスファンヒーターだと早く暖まるといわれています。

この他に石油のファンヒーターもありますが、これも90度以上になっているようです。

ガスファンヒーターの場合は、都市ガスとプロパンガスで燃焼式は違うのですが、都市ガスの場合は、こうやって燃えます。

CH4+2O2→CO2+2H2O. つまり メタン+酸素→二酸化炭素+水

メタン1分子に、水1分子が出てくる計算です。

これはどのぐらいの量なのか?ちょっと調べてみました。

分子量なのでモルという単位が出てき懐かしかったです。

経過は置いておいて、結論だけ書きますね。

メタンは、16gが1モルなんだそうです。この時、水は2モル出てきます。1モルの水は、18gなので、2モルだと36gの水が出てきます。つまり、16gのメタンを燃やすと36gの水が出てくる計算です。

現在の、東京ガスのガスの価格は、おおよそ立米160円ほどです。東京ガスのWEBには、1時間のガスファンヒーターのガス代が15円と書かれていたので、1時間あたり0.1立米のガスが燃えるような計算になります。

メタンの標準物性値からメタン1kgは、1.4立米なので、0.1立米は71.4gぐらいのメタンが燃える計算です。

つまり、ガスファンヒーターは1時間にメタンが70g前後燃えて、水が160gぐらいでて来ると覚えてもらえば良いと思います。

加湿が必要な量は1時間で500gだとすると、そのうち1時間に160gの水分量がガスファンヒーターから出てくる計算になります。

これだと正直な所足らないのですが、ガスファンヒーターはあくまでリビングだけとすれば、充分な加湿量になります。

100平米の建物内に3台のガスファンヒーターがあると加湿量としては充分ということになる訳ですね。

燃料の生炊き

ただし、ガスファンヒーターや、石油ファンヒーターのように屋内で火を直接燃やすというのは、火災の危険もある上に、CO2の発生源になってしまいます。

欧州では火といえば暖炉なんですが、暖炉は木材が吸収したCO2を排出するだけなので、実質的に炭酸ガスの排出量はゼロなのですが、石油ファンヒーターやガスファンヒーターのCO2はかなりのものです。

もちろん空気を汚染するので、気密の高い建物内でFF式以外の生炊きのファンヒーターを回すのはお勧めしません。

ということで、個人的には無しだと思っていますが、ガスファンヒーターが100平米の住宅に3台有れば、屋内に必要な水蒸気量はカバーできると解っただけで、なんとなく今日は満足です。

計算は100%正しいという確証があるわけではないので、間違いはどんどん指摘してくださいね。皆さん、そんなに暇ではないかもしれませんが。

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Posted by 湊 洋一