工務店さんにここを解って欲しい 窓編
こんばんは。今日もご覧いただきありがとうございます。
株式会社MXエンジニアリングの湊です。
さて、今日も工務店の役に立って、元気になる記事を書いていきます。
《《《2022年1月10日の日本一わかりやすいエコ住宅の作り方ブログ第177号》》》
アルミ樹脂複合がいいのか?樹脂窓がいいのか?
この質問はよく聞きます。
耐久性の問題で、アルミ樹脂が圧倒的に高いと思っている方がいらっしゃいますが、実は大差ありません。
これが、24年以上経過したシャノンの樹脂窓だそうです。別に問題ありません。
この画像を見る限りアルミが極端に寿命が長くて、樹脂は紫外線劣化が激しいとネガキャンをされている方がいますが、それは違うだろうと思います。
多分、アルミサッシ>樹脂アルミ>樹脂の順に耐久性はあるにはありそうですが、少なくとも30年ぐらいはノーメンテで樹脂でも持つという事はご理解いただけるとおもいます。
20年に比べて材料に関してはよくなっています。色の耐久性や強度などがかなり改善されています。
そして、価格ですがこれはフレームの単価が大きな差になります。
アルミの現在の取引価格が、1kgあたり450円ぐらい。PVCの取引価格1kgあたり200円前後だと思います。つまり、アルミが2倍以上高いのです。
比重はアルミが2.5前後、PVCが1.35とおよそ半分です。ということは、体積当たりの単価はあまり差が無いことになります。
では、製造コストはどちらが高いか?というと、アルミが型からの押し出しで生産しているのに対して、PVCも押し出しですが圧力は、アルミに比べて低いので、当然ですが樹脂枠の方が製造コストが下がる可能性があります。
ただし、組み立て特に接着工程が難しいことから、YKKAPなどは自社工場での生産という事になっています。
これは、エクセルシャノンに比べてYKKAPのAPW シリーズが樹脂部分を少なくするための措置かなと思っています。
LIXILの新商品のEW関してまだ詳しい情報が入ってきていませんが。
性能は樹脂が圧倒的
ご存知のように断熱性能は樹脂が圧倒的です。
窓から入ってくるエネルギーも、出て行くエネルギーも大きいために大きな影響を受けます。
プランによっては、性能を上げるために、窓面積を下げすぎるケースがありますが。それだと眺望も悪く、日射習得も稼げません。
最低でも窓は吐き出しを1、2階で4本ぐらいは無いと日射取得がしっかり稼げません。
つまり、窓は冬は太陽光の入り口として、なるべく真冬にはしっかり取り入れたいのです。
批判者のパターン
樹脂サッシに関して批判をされている方は2つのパターンに別れます。
- アルミ樹脂の方が耐久性が高い
- アルミ樹脂の方が安い
この耐久性は、ある程度樹脂でも良いだろうと思わせる写真有ったのではないかなと思います。
更に、価格も今後の量産で、どんどん価格が下がって来るか価格が変わらなければ、アルミ樹脂複合のサッシを選ぶ理由がほとんど無くなってしまいます。
つまり、選ぶ理由もないのにアルミ樹脂を押す理由が無くなる訳です。
木製サッシが今後はどんどん出てくるでしょう。ただし、これは高いのでもまだまだ採用にはならないかなと思っています。
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