工務店さんにここを解って欲しい 断熱材編

こんにちは。

今日もご覧いただきありがとうございます。

株式会社MXエンジニアリングの湊です。

さて、今日も工務店の役に立って、元気になる記事を書いていきます。

《《《2022年1月11日の日本一わかりやすいエコ住宅の作り方ブログ第178号》》》

断熱材の良し悪しは、好みの問題

いろんな工務店さんにお邪魔してお話をしていて思うのですが、断熱材に関しては様々なご意見を伺います。

当社が断熱屋だという事もあるのですが、断熱材についてのお話を伺うことが多いです。

そこでのご意見で思うのは、こんなことですね。

最強の断熱材はない

断熱材を皆さんが選んでいるのですが、結局合理的な判断で選んでいる方はごくわずか。

ほとんどの方は個人の趣味で選択を変えています。

もちろん面積あたりの価格には大いなる差があります。

GWとネオマフォームではすごい価格差ですよね。

ですが、ネオマフォームは、GWの1.5倍~2倍の性能があります。

また、ウレタンフォームの好き嫌いもありますが、施工する手間が少ないのは圧倒的な魅力です。価格に関しては、100倍発泡ウレタンは低価格であるという特徴が有ります。

ですが、透湿抵抗値が高く5地域以北のほとんどではバリアシートが石膏ボードの内側に必要になります。

要するに悪口をいえばきりが無いぐらいに欠点だらけです。

特長を生かした断熱材選定

結局、工務店は特徴を生かした断熱材の選定をせざるを得ません。

高性能でいえば、フェノールフォーム、ウレタンボードが最強になります。ですが、やはり価格が高いわけです。

比熱でいえば、木質系断熱材が一番優れていますが、問題はやはり高いことです。

ウレタンは施工性に優れていますが、100倍発泡ウレタンは安い代わりに透湿抵抗値が低く、価格も安い。30倍発泡ウレタンは透湿抵抗値が高い代わりに価格も高いです。

セルロースファイバーは、自然素材で、リサイクルといえますが、価格が高すぎます。安いモノも有りますが、質も低くなるのでどちらを取るかは難しい問題です。

グラスウールは安い分、熱伝導率は低く、透湿抵抗値がないに等しいです。

いずれにしても、欠点のない断熱材はありません。

このあたりは、何を貴社の売りにするかだと思います。

HEAT20のG3を標準にするのであれば、断熱材は比較的限定されますし、コストを中心にすれば、選べる断熱材は自ずと決まってきます。

ということで、どの断熱材も最高のモノは存在せずに、その時点、その工法での最適解を求める以外に無いのではないでしょうか。

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Posted by 湊 洋一