UA値競争意味なし 1
こんにちは。
今日もご覧いただきありがとうございます。
株式会社MXエンジニアリングの湊です。
さて、今日も工務店の役に立って、元気になる記事を書いていきます。
《《《2022年6月1日の日本一わかりやすいエコ住宅の作り方ブログ第313号》》》
UA値だけ上げても逆効果
UA値を気にする方が増えたのは良いことだと思います。
というのも、最近は当社の仕様は、UA値0.◎◎ですというのをよく見るようになりました。
これだけで、住環境はある程度良くなります。
シミュレーションしても、断熱等級4よりも、断熱等級6(HEAT20 G2)にするだけで、室温が3度以上向上します。
真冬の寒いときが日本の住宅では最大の問題でしたので、ここの解決はするのではないでしょうか。
ただし、問題はそこだけではありません。
夏の住環境は、断熱の影響は小さい
夏の場合は、断熱が良いから、家が涼しくなるということは決してありません。
良く真夏の洞窟や、倉の中はひんやりしているので、断熱の効果だという記述もたまに見ますが、そうではないのです。
真夏の倉や洞窟の中がひんやりしていているのは、下記の2つの理由からです。
- 太陽光からエネルギーが全く入ってこない
- 熱源がない
それぞれを見てみましょう。
太陽光はかなりのエナルギーを室内にもたらします。
このブログでも書いていますが、吐き出し1本で400w以上の熱が真夏に差し込みます。
南面の窓の場合はおおよそ10時から4時ぐらいまでで5時間とすると2kwh程度のエネルギーが入り込みます。
エアコンが必死に排熱する事になりますが、それだけではなく、床や壁に放射熱を残すので、そのあとも廃熱作業は続きますよね。
もう一つの熱源ですが、倉の中は涼しいのですが、大勢で掃除をすると夏は暑くなっていきます。
人間はひとりあたり100w程度の熱源ですから、10人ぐらいで、2時間もいると同じく、2kwは程度の熱が倉の中に放熱されます。
古い倉はエアコンが無いので、どんどん暑くなっていってしまいます。
ということで、真夏の住環境を考えると、廃熱+日射を入れない事の方が重要だったりします。
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