工務店はUA値0.26を目指して
こんにちは。
今日もご覧いただきありがとうございます。
株式会社MXエンジニアリングの湊です。
さて、今日も工務店を元気にする記事を書いていきたいと思います。
《《《2021年8月28日の断熱ブログ第53号》》》
どうして追求しないと行けないのか?
昨日まで2日間に渡って、UA値0.48程度で充分ですということをお伝えしました。
第51話
第52話
これは、5地域の工務店さんからのテーマですから、6地域の工務店さんはUA0.56程度の住宅を建てていれば、同じような環境を再現できます。
であれば、それで充分じゃないか。とい風になるわけです。
個人的には、工務店さんはこのレベルを標準にするべきだろうなと思うのですが、では、それで充分か?といえば、そうではありません。
理由は、大きくいえば2つです。
- HEAT20 のG3が提示されたから
- CO2削減量が大きくなる=光熱費が安くなる
HEAT20 G3とは
HEAT20はご存知の通り、『一般社団法人 20年先を見据えた日本の高性能住宅研究会』という団体が示す住宅基準です。
2021年7月には新しい書籍も出ています。
HEAT20設計ガイドブック2021 正しい住宅断熱化の作法
この書籍には、初めて印刷物でHEAT20 のG3が明示されました。
どうしてG3なのか?をしっかり書かれています。
端的に言えば、究極の住宅ということになります。
そして、その数値が出た瞬間にチャレンジして、自分のものにしたいと考えるのは、人間の性です。
私も、新しいインテルのCPUが出たらついついPCを買い換えたり、先日は大谷選手のサインボールをMLBの公式サイトで落札してしまいました。イチローのサインボールと一緒に事務所に飾ってありますので、良かった見に来てください。
そんな事はさておき。
合理的であろうが、無かろうが、それが最高性能だといわれた手に入れたいとなるのが人間です。
6地域の場合は、UA値が0.26必要です。
どうすればその性能を引き出せるか?
実は結構難しいのです。
グラスウールで作る場合は300ミリぐらいの性能が必要です。窓はトリプルにしないといけません。
必要ならご提案できますので、ご相談くださいね。
CO2の削減
これに関しては、人類の未来にも関わってきます。
我々は、生きているだけで地球環境を破壊しています。
この破壊のレベルを少しでも下げて、地球の環境を守る。
これはある意味、人類貢献になるわけですね。
これが日本産業界でのCO2の排出量です。
ちょっと図が小さいですが、家庭の排出量を2050年にはゼロにしないといけません。
2050年というのは、たった30年後です。
我々が現役の時には到底無理ですが、お客様にちょっとでも高性能、ちょっとでもCO2の削減ができる住宅を供給する責任があるのです。
環境省 産業部門におけるエネルギー起源CO2
https://www.env.go.jp/earth/ondanka/ghg-mrv/emissions/results/JNGI2019_2-1.pdf
そしてこれが、建物別のCO2の排出量です。
環境省 平成31年度 家庭部門のCO2排出実態統計調査
http://www.env.go.jp/earth/chosa1903-2.pdf
現状の戸建ての排出量は、集合住宅の2倍になります。
これは住宅の性能が低すぎるからなんですね。
細かい根拠は省きますが、現在のストックである住宅5000万棟の半分以上が無断熱です。そして、温熱等級4という国際的にみても低いレベルの住宅でも全体の2割にしか鳴りません。
ZEH性能の住宅は全国に100万棟あるかないか。
つまり平均を上げていくためには、平均前後の住宅を建てるのではなく、平均を上回る住宅を増やして行かないといけません。
フラッグシップとして
ホテルもエコノミーからラグジュアリーまで幅があるように、住宅もローコストから超高性能住宅までの品揃え、ラインナップがあって良いと思います。
そのために、UA値0.26の住宅を自社のラインナップにそろえて、お客様に提供できる様にしておくというのは、意義のある事ではあるなと思っています。
お客様の合理性と、社会的な意義ということで両方をしっかり見ながら建てる住宅を提供して行ければ良いなと思っております。
ご意見お待ちしております。
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