沖縄の夏での快適性の追求
こんにちは。
今日もご覧いただきありがとうございます。
株式会社MXエンジニアリングの湊です。
さて、今日も工務店の役に立って、元気になる記事を書いていきます。
《《《2022年4月29日の日本一わかりやすいエコ住宅の作り方ブログ第282号》》》
沖縄での夏の快適性
5月に沖縄で、初めて松尾和也先生の講演が行われることになりました。
一応、下記の通り募集を始めています。
2022年5月21日(土)松尾和也先生による講演会@沖縄県那覇市
このセミナーでは、沖縄の住宅をテーマにお話をいただけるという事になっています。
そのセミナーに先駆けて、沖縄の住宅で気をつけることを書いていきたいと思います。
その昔、僕自身マレーシアに住んでいたことがあるので、熱帯性の気候は記憶にあります。
涼しいと思うのは屋内だけで、屋外はとにかく暑いです。
4月頃がピークで最高気温は37度ぐらい。その後雨期に入って、涼しくなって年末には最高気温が30度前後になります。
最高気温が30度を切るのは雨が続く日ぐらいで、日が照ると30度を超えていました。
そのため、太陽光は100%カットします。
寒くなる時期がないので、直射日光は大敵ですね。
沖縄の場合は、少し違って寒いと思う時期があります。
1月の下旬が一番寒くて,最高気温は10度ぐらいに下がる日もあります。年間平均だと15度ぐらいですね。
ですので、冬対策はほとんど必要ないですが、夏対策は必ず必要です。
ですが、沖縄もマレーシアと似ていて海洋性気候なので、35度を大きく上回る事はほとんどありません。
ということで、直射日光のカットは100%必要で、日射取得はゼロでも問題ありません。
ですが、最大の問題は湿度だと思います。
たまに観光に行く分にはほとんど気になりませんが、あそこで仕事をするとなるとかなり大変です。
湿度管理が沖縄の住まいの肝
とにかく,湿度が高いので湿度管理が住宅の快適性の肝になります。
つまり、除湿ができれば沖縄の夏は快適になります。
しかも、寒気をしつつ,除湿となるとやっかいです。
また、日本製の熱交換型の換気システムは,湿度も交換してくれますので余り役に立ちません。
35度、相対湿度70%の場合の絶対湿度は、立米あたり27.7gになります。
これを100平米、2.4m天井高さで、240立米の建物の中にある水蒸気は、6.65kgになります。
しかも、換気で毎時間3.4kgもの水分がどんどん供給されます。
ここで、温度26度、湿度が50%(この時の絶対湿度が立米あたり12.2g)を維持したければ、初めの1時間に3.7kgを除湿して,その後も3.4kgもの除湿を続けないといけません。
このためには、エアコンを1台でしっかり除湿運転させないといけません。
冷房モードで、2.8kwhのエアコンで、東京電力の実験では時間あたり2.3kg程度の除湿量でした。
これでは、狙っている時間あたり除湿量3.5kg/立米には届きません。
そのため、建物全体での除湿量は2台のエアコンを回すべきです。
エアコンの除湿量はサイズを大きくすれば増えますが、比例的に増える訳ではありません。つまり、2.8kwhの8畳用のエアコンを4.0kwhの14畳用に変えたから同じ割合で,除湿量が増えるわけではありません。
そのため、8畳用か、6畳用を2台で冷房運転を行うというのが良いと思われます。
そして、寒くなったらエアコンを止めるのではなく、少し勿体ないですが更にもう1台のエアコンで暖房運転するということで、比較的涼しく、しかも除湿をし続ける事が可能になります。
変速ですが、建物の3台のエアコンを回し続けることで快適な室内環境を作り出せます。
必要ならシミュレーションしてみますね。御希望の方お知らせください、
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