高性能住宅の定義をしよう
新年明けましたおめでとうございます。
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株式会社MXエンジニアリングの湊です。
さて、今日も工務店の役に立って、元気になる記事を書いていきます。
《《《2022年1月9日の日本一わかりやすいエコ住宅の作り方ブログ第176号》》》
高性能住宅には大きな幅が
耐震等級に関していえば、品確法での耐震等級3は壁量と水平構面を気にしていれば、ある程度問題無くとれます。また、許容力度計算をするにしても、耐震等級は一般的な工務店であれば、100万円ぐらいの実行予算を考えると問題無く取得が可能だと思います。
しかしながら、やっかいなのは断熱性能と居住性ですね。
というのも、断熱性能は現在の等級が断熱等級4までで、一応等級5というのは有りますが、外皮性能では無く消費エネルギーでの計算になります。
なので、6地域に関していえば、UA値0.87というのが、現状での基準になっていて、その上にUA値0.6というZEH基準で存在します。
更に、ZEH+という基準があって、これが0.50になっていますが、これに言及する人がほとんどいないのが不思議ですね。
この3つの数値が政府基準という事になっています。
このあたりの所での、高性能=高断熱というのはどの程度を指すのでしょうか。
UA値0.87で次世代基準とか、最高等級と宣伝している企業があります。
UA値0.6のZEHを最低基準にしている会社は、大手を問わず、中小工務店でも多数存在します。
そして、ある会社はHEAT20 のG1のUA値0.56だったり。G2の0.46だったりするようです。とにかく、性能を語る場合は、◎◎さんが言っているからというのが定番ですね。
政府か、松尾設計室の松尾先生が、東京大学の前先生が、HEAT20がなどなど、それぞれの判断で高性能といえる数値を設定して住宅を建てています。
お客様は基準を求めています
そして、企業によって全く異なる基準で家づくりをしているので、この業界は『当社は高性能です』という、高性能住宅病にかかっている状態です。
そして、その基準としては、第三者機関ではありますがHEAT20 のG2がとりあえず高性能か?普通を分ける基準かなと思っています。
つまりは、UA値0.6以下が合格として、UA値0.59~UA値0.50は『平均点住宅』であり、UA値0.49~0.40が『高性能住宅入門』、UA値0.39~0,30程度が『高性能住宅目標』、UA値0.2以下を『高性能住宅アドバンス』ぐらいでしょうか。
これが、北海道だと0.1以上数字が小さくなります。
誰が作っても良いですが、わかりやすい基準をまずは決めないといけないと考えております。
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