基準は人によってそれぞれ

新年明けましたおめでとうございます。

今日もご覧いただきありがとうございます。

株式会社MXエンジニアリングの湊です。

さて、今日も工務店の役に立って、元気になる記事を書いていきます。

《《《2022年1月8日の日本一わかりやすいエコ住宅の作り方ブログ第175号》》》

庶民断熱のはなしから

先日からプチ炎上した、庶民断熱ですが、身内で話していてちょっとした結論が出ました。

ご存じない方のために、簡単に流れをご説明させてもらいますね。

とあるTwitter民がこんな表現をしました。UA値0.4台は庶民断熱ですということです。

この方のおっしゃりたいことは、よく理解できます。

UA値競争になってくると、UA値が小さい方が偉い訳ですが、UA値0.1台がフェラーリ、マクラーレンだとすると、費用がかかりすぎてそんなもの買えるか!となる訳です。

そして、UA値0.2台メルセデス、レクサスクラスでちょっと高嶺の花。UA値0.3台はアルファード、クラウンクラスなので、無理すれば買えるけれど、これはライフスタイルで家にお金をかけるのか?それともということになる訳です。

ですから庶民でも買える住宅という事で、マークXクラスのUA値0.4台を庶民断熱と呼んでいる訳ですね。

個人的には、UA値0.5台は、プリウスクラスで、UA値0.87の4等級グレードは軽自動車レベルだと思っています。

飯田産業が、すべての基準で最高等級といっていることからも、そう思います。

つまり、誰でも帰るレベルということですからね。

これがプチ炎上

これに関して、絡んできた方が一条ではない大手ハウスメーカーで住宅を建てた方が、UA値0.4台で庶民というのは納得がいかない。

UA値0.4台というのは変態級ではないか?ということで絡んで来られました。

我々断熱屋が考えると、UA値0.4台というのは付加断熱を必要としないので、断熱強化+窓の強化だけでいけるレベル。グラスウールの充填断熱や100倍発泡ウレタンでも何とか出せるギリギリの線です。

なので、最低基準をこの辺に置くべきだという考え方も理解はできます。

とは言っても、大手の標準はUA値0.5台というか、ZEH前後ですが、これでも冬は充分に暖かいですし、夏の充分に涼しいので、これまでの古い無断熱か断熱が古い住宅にお住まいの方には別世界でしょう。

しかも大手ハウスメーカーですから、建築費用は3500万円を超えていると思われます。

この会社の性能はUA値0.5台と思われるのです。

つまり、自分の購入した商品が最高だと思っている人が、そんなの庶民でも買わないといわれてしまった構図なのですね。

このあたりは、大手の販売価格と工務店の販売価格に大きな差がある上に、大手の場合はそのブランドの商品を手に入れることに価値を最大化しているため、例えばLOUIS VUITTONを購入する顧客層と同じ心理になる訳です。

LOUIS VUITTONは、バッグのメイン素材が合成皮革で、パイピングなどの装飾を牛革などを使って仕上げています。そして、商品としての性能よりも、デザインやブランド価値を最大化する様な販売手法です。

つまりは、LOUIS VUITTONを持っている人に、それは合皮ですものねと言ったら怒りだしたというのが、今回の庶民断熱への騒動の心理なのかなと思います。

とにかく、お客様の心理は複雑ですが、我々はできるだけ良い品質の商品をできるだけ安くお届けしたいというスタイルで進めて行けば良いと思います。

LOUIS VUITTONのようにデザインを上げて、ブランド価値を上げることは難しい訳ですからね。

今後も応援しますので、頑張っていきたいと思います。

また、メルマガも頑張って毎日書いています。お申し込みは下記からお願いいたします。

Posted by 湊 洋一