壁面に注目する快適性 1
こんにちは。
今日もご覧いただきありがとうございます。
株式会社MXエンジニアリングの湊です。
さて、今日も工務店の役に立って、元気になる記事を書いていきます。
《《《2022年5月27日の日本一わかりやすいエコ住宅の作り方ブログ第308号》》》
快適性はSETかPMVか?
快適性の指標で、2つの指数をよく見かけます。
SET 体感温熱指数・標準新有効温度
PMV 予想平均温冷感申告
我々の普段の生活では全く使いませんよね。
でも、環境を考える場合は、設計者はどちらかを、あるいは両方を検討することが多いです。
それぞれについて考えていきたいと思います。
そもそも、SETというのはISOにはなっていません。この数値は、ASHRAEというのはアメリカの学会です。
そして、PMVというのは欧州を中心とした国際規格という事になっています。
これには理由があって、アメリカは未だにメトリックの単位形態を採用していません。アメリカのメジャーリーグのピッチャーの投球スピードは100マイルを超えると速球投手とされています。
これは日本では160km/hとされます。距離も、重さもアメリカだけは全然違うものを使います。
更に機械もインチねじを使って、精密機器の場合は、ミクロン単位ではなく、MELというインチをベースにした単位を使います。3/64MELといわれても全然ピンとこなくて困ったことがありました。
話を戻しましょう。SETとPMVですが、基本的な考え方は同じです。
両者は、体感温度を考えるに当たっての基本的な考えかは同じです。
ただし、アメリカのSETの方は、DI (不快指数)を併用していて、快不快と体感温度を分けているのに対して、PMVというのは、一定条件下でどの程度の割合の人が不快に思うかを指し示す指標になっています。
ちょっと難しいのですが、簡単に書けばこうなります。
SETは、暑すぎる、寒すぎるを示して、快不快はDI(不快指数)を使います。
PMVでは、暑くて不快、寒くて不快な人の割合を示します。
なんだか面倒ですが、これら両者とも下記の要素が必要になります。
温度
相対湿度
放射
気流
着衣量
活動量
明日は、これらのことを説明していって、最終的に壁の温度に注目していきたいと思います。
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