樹脂サッシを採用する理由
こんにちは。
今日もご覧いただきありがとうございます。
株式会社MXエンジニアリングの湊です。
さて、今日も工務店の役に立って、元気になる記事を書いていきます。
《《《2021年12月22日の日本一わかりやすいエコ住宅の作り方ブログ第158号》》》
樹脂サッシが順調に売れています
樹脂サッシが売れています。
YKKAPは来年の3月ぐらいまでAPW330、,APW430の納期が2ヶ月以上かかるということです。
その間隙を縫って、LIXILがEWという樹脂サッシを出してきました。
そして、この窓のできが良いということで、かなり売れはじめている様です。
エルスターの不具合をすべて解消しているということですから期待が持てますね。
その他に、樹脂サッシは、エクセルシャノン、クレトイシと珍しく4社も国内に供給会社があります。
もちろん木製の窓もありますが、こちらは更に価格が上がりますので一般工務店がつくのは困難ですが。
樹脂サッシを使う理由
樹脂サッシを使う理由は、2つあります。
そして、一般的に工務店さんは、1つの目的でしか使っていません。
それは、UA値を上げる事です。
窓を良いものにすれば、UA値を上げる事が簡単になります。
確かにそれはそうです。ペアの樹脂アルミよりも、樹脂トリプルの方が建物全体のUA値は上がります。
特に、U値が2.3前後の窓を、1.0程度にするとそれだけで窓からのエネルギーロスが半分以下になります。
それで終わっている方が多いのが残念なんですが、もう一つの理由があります。
それが、窓の結露を起こさないためです。
窓の結露は、ガラス部分の結露とフレームの結露の場合があります。
結露というのは、以前にも書いたのですが単純な物理現象で、空気中の水分が気体から液体になることで起きます。
つまり、水の中に溶けている砂糖のように、水分は空気中に溶けています。
そして、その水分は空気が冷やされてくると、それ以上溶けていられないということで、液体にになって飛び出してくるわけです。
冬の窓の結露は、窓枠かガラス面が冷やされて発生します。
その温度は、相対湿度にもよりますが、9度から11度ぐらいでしょうか。
つまり、フレームかガラスが9度を下回ってくると確実に結露します。
それを踏まえて下記の温度を見てください。
これは、松尾設計室の松尾先生が使っていた資料から数字を抜き出したものです。
腰窓の引き違い窓枠温度 樹脂アルミペア 3.0から4.6度
樹脂ペア 11から11.3度
これだけ違えば樹脂アルミペアでは結露する確率がかなり上がります。
そして、トリプルにすると、窓枠の温度が更に高くなっていきます。
高気密高断熱にすることによって、暖房すればするほど乾燥するというのはよく知られている事実でして、これを解消するためには加湿しかないのですが、加湿をすると窓枠が結露します。
この対策のためには樹脂サッシしかないという結論になります。
そのようなわけで、今後は樹脂サッシがますます普及していくと思いますので、なるべく樹脂のペアかトリプルを使うようにしてもらえると良いなと思います。
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