経済的なメリットがない建材あれこれ2
こんにちは。
今日もご覧いただきありがとうございます。
株式会社MXエンジニアリングの湊です。
さて、今日も工務店の役に立って、元気になる記事を書いていきます。
《《《2022年1月26日の日本一わかりやすいエコ住宅の作り方ブログ第193号》》》
◆エコ建材のうち元が取れないものがある
何でも良いからエコを取り入れていたらいいという時代なのかもしれませんが、やっぱちプロとしては得になるものからということですね。
昨日のリストでは下記のようになっていました。その他の事について今日は書いていきます。
- 断熱材 ○
- 窓 ◎
- 換気システム ▲
- 太陽光パネル
- 蓄電池
- 冷暖房システム
- 全館空調システム
- 給湯器
太陽光パネル ◎
これは、南側に大きな建物があるとか、丘の北側にあるなど、太陽光がどうしても遮られるということが無い限り付けたら必ず得をするものです。
現在の電気代だと、一番パネルが発電する山梨、長野あたりは10年もかからず二元が取れます。一番発電しない秋田でも15年以内に元が取れます。
太陽光パネルの発電効率は年々下がっていきますが、20年間は7割以上の保証があるパネルがほとんどです。ということは、確実に元が取れません。
ただし、雨漏りなどがあるとやはり構造物を痛めますので、できれば新築時に施工することをお勧めします。
最近は、太陽光パネルは住宅ローンの外にクレジットという形で別に支払いもできます。
施工がしっかりしているところで、なるべく安い保証期間がながないパネルを取り付けるのが回収率を上げる秘訣です。
蓄電池 ▲
蓄電池は、万が一停電したときのバックアップ電源としては有効です。ですが、投資した分の元が取れるか?というと難しいですね。
蓄電池の寿命は15年前後です。15年後には劣化が小さい蓄電池が発売されていると思いますが、現代のリチウムイオン電池は、爆発や火災の危険があり、更に5千回以上の充放電を繰り返すと劣化が否めません。
どんどん劣化しにくくなる電池にはなってきていますが、それでも電池の価格は高すぎます。
10kwhで売値150万円ぐらいしますが、10kwhの電気代は現在の水準だと300円ぐらいです。これが5千回、多くても1万回で劣化すると、せいぜい200~300万円分ぐらいの電気をためる箱に150万円支払うという訳です。
こう考えると、万が一に備えるというのは解らなくはないですが、お客様が得をするか?という視点で考えると合わないのは明白です。
機械を使い終わるまでせいぜい300万円分ぐらいしか価値が貯まらないのです。300万円の価値を生み出すわけではなくあふれた分を一時的に貯めておくためだけです。
電気代が1kwhが100円を超えるか、蓄電池の本体が10kwhで30万円ぐらいになってこない限り元は取れないのではないかなと思う次第です。
冷暖房システム ○
要するに空調システムですが、これは必ず必要です。
ですが、何を提案するか?これでお客様が得をするか?損をするかが決まってしまいます。
冷房は、エアコン一択です。この他に室内を冷やす機器は、輻射熱冷暖房器具しか有りませんが、COP値(つまり、機器のエネルギー効率)の良いのはエアコンです。
つまり、1kwhあたりの仕事量では圧倒的にエアコンに軍配下がります。
では、暖房は何が良いでしょうか?
こちらも、エアコンが一番効率が良いです。COPが一番良いのはエアコンです。ただし、CO2の排出ということになると、暖房器具としては薪ストーブが出てきます。
薪ストーブは、薪が安く手に入れば特になる場合があります。
いちいち薪を山奥に買いに行くのであればお客様にとっては、経済的にも、エネルギー的にも得になりませんからあまり勧めません。
給湯器 ○
これは、エコキュートが一番効率が良いです。なので、給湯器はエコキュート一択です。
しかも、エコキュートは太陽光パネルとセットで威力を発揮します。
エコキュートのタイマーを8時間ずらして、昼間に余剰電力でお湯を沸かすと、深夜電力よりもお得にお湯が得られません。
実はこの使い方よりもより良いのが、太陽光パネル対応のエコキュートです。このあたりは別途書きます!
次に考えられるのは、ハイブリット給湯器ですね。
リンナイのエコワンか、ノーリツのハイブリット給湯器が有ります。
これば都市ガスの所はまあまあ良いですが、プロパンエリアはプロパンが非常に高いのでお勧めできません。
ただし、リンナイやノーリツに頼むと1立米あたり330円前後の安価なプロパン屋さんを紹介してくれる場合があります。
そんなときは勧めても良いかもしれません。
その他のエコジョーズや、エネファームは、電気式の温水器に比べると遙かにマシですが、エコキュートには適いませんので、エコキュート一択で良いのではないでしょうか。
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